「壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」開催のお知らせ

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12月5日(土)から13日(日)に開催する「壷田和宏・壷田亜矢展 大地と繋がる器」のご案内です。

壷田和宏・壷田亜矢展 大地と繋がる器
2020年12月5日(土)~13日(日) 会期中無休
営業時間  11時~18時
作家在廊日12月5日
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

細い山道をくねくねと登っていくと、少し視界の開けた山の上に壷田和宏さんと亜矢さんの暮らす家と窯場が見えてきます。宮崎県の北端部にあり、九州の名峰 阿蘇山と連なる地域にあります。草原のような庭には、景色の一部と化した壷や器がごろごろと置かれ、周りを山羊や烏骨鶏が闊歩する。ああ、この環境そのものから壷田ご夫妻の器が生れているのだ、と実感する時です。

愛知県立芸術大学で陶芸を学んだ同級生であり、卒業後は瀬戸に近くに窯場を作り、また伊賀でも製作をしていました。いわば日本を代表する窯業地がスタートラインです。しかしどちらの場所も外的事情によって移らざる得なくなり、それゆえに宮崎県高千穂町に辿り着きました。もう誰にも邪魔されたくない土地、自分達で築く暮らしを求めた結果なのです。

大地に溶け込むように、窯の中で熱と重力を受けたゆったりとした形の壷。土を焼いた自然な質感の皿や鉢は、料理を衒いなく享受します。そう作り手の能動的意識が先立つよりも受動的寛容性が魅力なのです。きっと土とか焼き方とか技術だけではなくて、大地と繋がる生き方そのものがこれを成すのでしょう。

山暮らしから分断されお澄ましした川越の店内で、どれほどこの実感が伝わるか分かりませんが、手にすれば感じて頂けると思います。どうぞご高覧ください。店主

略歴
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2020年 現在、同地にて制作

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by sora_hikari | 2020-11-30 18:00 | 壷田展

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