2020年 08月 24日
「松永圭太展 砂漠のゼブラ」開催のお知らせ
9月5日(土)から13日(日)に開催する「松永圭太展 砂漠のゼブラ」のご案内です。
松永圭太さんは、大学で建築を学びました。建築は何の制約もなく建つことはなく、物件ごとに諸条件(目的、敷地、予算、時間等)があり、その範囲で設計は進められます。陶芸も同様に素材、焼成、用途などの条件に基づいて造形の在り方を詰めていきます。
一方で、建築とは違う陶芸ならではの特徴もあります。精製しない原土の使用、必要以上に手を加えない土の客観性、焼成による形の動きなど、人智の及ばない自然性をどう盛り込むか。コントロール可能な形と、アンコントローラブルな素材性のバランスの妙。造形の線引きの曖昧さのなかに生れる「間」を形とする。
建築的合理性から派生しながら、それを焼き物の特性で崩していく。主体と客体の分離によって「もの」との関係を探る。そこが松永作品のポイントです。
今回のシマウマ柄の箱状の作品と砂漠の蟻塚のような作品。この全く印象の異なる新作を繋ぐヒントを求めて今展を楽しみたいと思います。店主
プロフィール
1986年 岐阜県多治見市生まれ
2010年 名城大学建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2016年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2020年 現在、岐阜県可児市で制作中
松永圭太展 砂漠のゼブラ
2020年9月5日(土)-13(日) 会期中無休
11:00~18:00 作家在廊日 9月5日
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
by sora_hikari | 2020-08-24 18:00 | 松永圭太展2020