2020年 08月 08日
「牧由加里 刳りもの展」8日目
「牧由加里 刳りもの展 木魂」の8日目。会期は明日8月9日に終了します。
岡山県岡山市の牧さんの工房の様子です。資材置き場の一画を借りて工房兼展示室にしています。
室内には綺麗にディスプレイされた作品や加工前の木材などが置かれ、この場でこつこつと製作が進められていることが伝わってきます。作家さんの工房を訪ねて興味深いのは、作品づくり関連する資材や道具の様子もさることながら、壁にピンナップされた写真や棚に置かれた古物、本棚の書籍などに作者のイメージの源泉を感じることが出来ることです。
生まれも育ちも岡山県。中学・高校時代はソフトテニスの全国選抜大会に出場するほどの体育会系。大学は一般教養を学び、卒業後は建築系会社へ就職。その後、デザイン事務所や設計会社の経験を経て、徐々に手作りの世界に魅せられていきます。
企業勤めの傍ら土日に木工を学び始め、意を決して岡山県北部高等技術訓練校木工科にて家具と研ぎものを学びました。そして卒業後に我谷盆の復興の第一人者である京都の森口信一さんのもとで修業。この経験が大きくご自身の作家の在り方に影響しています。
体育会系・文化系とステレオタイプの分類は浅はかではありますが、身体的に素材に向き合い、礼節重んじる人間関係など、牧さんのお仕事や考え方を知ると、やはりスポーツで培ってきた清々しさを感じます。尊敬するのは師匠で森口信一さんを始め、地元の彫刻家・榎本勝彦さん、京都の新宮州三さんなど、洒落た木工路線とは一線を画した骨太の作り手の意識に共感しているのも好感が持てます。
まだスタートしたばかりの作家人生ですが、ご自身を信じてぶれずに進んでいって欲しいと願っています。
岡山県岡山市の牧さんの工房の様子です。資材置き場の一画を借りて工房兼展示室にしています。
室内には綺麗にディスプレイされた作品や加工前の木材などが置かれ、この場でこつこつと製作が進められていることが伝わってきます。作家さんの工房を訪ねて興味深いのは、作品づくり関連する資材や道具の様子もさることながら、壁にピンナップされた写真や棚に置かれた古物、本棚の書籍などに作者のイメージの源泉を感じることが出来ることです。
生まれも育ちも岡山県。中学・高校時代はソフトテニスの全国選抜大会に出場するほどの体育会系。大学は一般教養を学び、卒業後は建築系会社へ就職。その後、デザイン事務所や設計会社の経験を経て、徐々に手作りの世界に魅せられていきます。
企業勤めの傍ら土日に木工を学び始め、意を決して岡山県北部高等技術訓練校木工科にて家具と研ぎものを学びました。そして卒業後に我谷盆の復興の第一人者である京都の森口信一さんのもとで修業。この経験が大きくご自身の作家の在り方に影響しています。
体育会系・文化系とステレオタイプの分類は浅はかではありますが、身体的に素材に向き合い、礼節重んじる人間関係など、牧さんのお仕事や考え方を知ると、やはりスポーツで培ってきた清々しさを感じます。尊敬するのは師匠で森口信一さんを始め、地元の彫刻家・榎本勝彦さん、京都の新宮州三さんなど、洒落た木工路線とは一線を画した骨太の作り手の意識に共感しているのも好感が持てます。
まだスタートしたばかりの作家人生ですが、ご自身を信じてぶれずに進んでいって欲しいと願っています。
牧由加里 刳りもの展 木魂(こだま)
2020年8月1日(土)~9日(日) 会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
プロフィール
1981年 岡山県岡山市生まれ
2002年 甲南女子大学卒業
2002年 建築関係の仕事に従事
2013年 仕事をしながら休日に木工を始める
2014年 岡山県北部高等技術訓練校木工科に入校
2015年 木工家森口信一氏(京都)に師事
2017年 独立
2020年 現在、岡山県岡山市にて製作
by sora_hikari | 2020-08-08 18:36 | 牧由加里展