2020年 08月 05日
「牧由加里 刳りもの展」5日目
「牧由加里 刳りもの展 木魂」の5日目。
うねりのある口縁に、質感のある漆仕上げが特徴的な皿とボウル10選です。
無垢の厚い木の板を刳っていく過程で生まれる有機的な尾根。風や波のように揺らぎながら、ひとつの環を描きます。木工旋盤の幾何学的な正円とは異なり、ノミで追ったこの線は、手描きにも近い柔らかさを感じます。さらに下地材料を混ぜて施した漆は、マチエールを活かした絵画的でもあるでしょう。工芸は自然素材に基づくゆえに、視覚と共に触覚が重要な関心事になります。この皿やボウルも同様に、形態以上に素材感に拘っていることが伝わってきます。
今展の中で点数も多く、ひとつひとつの形とテクスチャーを楽しめるアイテムです。是非実際に手にとってご覧ください。
うねりのある口縁に、質感のある漆仕上げが特徴的な皿とボウル10選です。
無垢の厚い木の板を刳っていく過程で生まれる有機的な尾根。風や波のように揺らぎながら、ひとつの環を描きます。木工旋盤の幾何学的な正円とは異なり、ノミで追ったこの線は、手描きにも近い柔らかさを感じます。さらに下地材料を混ぜて施した漆は、マチエールを活かした絵画的でもあるでしょう。工芸は自然素材に基づくゆえに、視覚と共に触覚が重要な関心事になります。この皿やボウルも同様に、形態以上に素材感に拘っていることが伝わってきます。
今展の中で点数も多く、ひとつひとつの形とテクスチャーを楽しめるアイテムです。是非実際に手にとってご覧ください。
牧由加里 刳りもの展 木魂(こだま)
2020年8月1日(土)~9日(日) 会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
プロフィール
1981年 岡山県岡山市生まれ
2002年 甲南女子大学卒業
2002年 建築関係の仕事に従事
2013年 仕事をしながら休日に木工を始める
2014年 岡山県北部高等技術訓練校木工科に入校
2015年 木工家森口信一氏(京都)に師事
2017年 独立
2020年 現在、岡山県岡山市にて製作
by sora_hikari | 2020-08-05 15:16 | 牧由加里展