2020年 06月 27日
「谷口 嘉 硝子展 凪の光」8日目
「谷口 嘉 硝子展 凪の光」の8日目。会期は明日までとなりました。最終日は谷口さんが再度在廊しますので、こ機会にどうぞご来店下さい。
写真は神奈川県川崎市生田にある谷口さんの作業場。ガラスは調布の工房で吹き、後加工をこちらで行っています。
谷口さんは多摩美術大学でガラスを学び、ガラス工房勤務や大学の助手を経て、ガラスによるインスタレーションを中心に活動してきました。ガラスに触れて17年が経つものの、「うつわ」だけの個展を行ったのが2016年ですから、うつわ作家としてのキャリアはまだ長い訳ではありません。
インスタレーション(写真参照)であれ、うつわであれ、谷口さんの作るガラスの特徴は、繊細であること。雨のように成形されたガラスの集合体や、透かした光を見せる作品など、その性質を捉えた在り方は、今の食器づくりの底流になっています。ご本人曰く、「ガラスが割れることは本来なら負の要素であるが、むしろその脆さ故にガラスは美しい」の通り、ガラスの脆弱かつ透明な特性を活かすことを信条としています。
また「うつわ」周辺の事情(流行、人物、お店等)に染まっていないことも、今の特徴のあるガラスの表現をもたらしているでしょう。あくまで自分の「ガラス」の延長線上に「うつわ」を置く。比較対象を求めない姿勢を後押ししているように思います。ネットを通じて事情を知り過ぎると、どうしても流行に感化されがちですが、それとは隔絶した独自の視点が新鮮なのです。
写真は神奈川県川崎市生田にある谷口さんの作業場。ガラスは調布の工房で吹き、後加工をこちらで行っています。
谷口さんは多摩美術大学でガラスを学び、ガラス工房勤務や大学の助手を経て、ガラスによるインスタレーションを中心に活動してきました。ガラスに触れて17年が経つものの、「うつわ」だけの個展を行ったのが2016年ですから、うつわ作家としてのキャリアはまだ長い訳ではありません。
インスタレーション(写真参照)であれ、うつわであれ、谷口さんの作るガラスの特徴は、繊細であること。雨のように成形されたガラスの集合体や、透かした光を見せる作品など、その性質を捉えた在り方は、今の食器づくりの底流になっています。ご本人曰く、「ガラスが割れることは本来なら負の要素であるが、むしろその脆さ故にガラスは美しい」の通り、ガラスの脆弱かつ透明な特性を活かすことを信条としています。
また「うつわ」周辺の事情(流行、人物、お店等)に染まっていないことも、今の特徴のあるガラスの表現をもたらしているでしょう。あくまで自分の「ガラス」の延長線上に「うつわ」を置く。比較対象を求めない姿勢を後押ししているように思います。ネットを通じて事情を知り過ぎると、どうしても流行に感化されがちですが、それとは隔絶した独自の視点が新鮮なのです。
谷口 嘉 硝子展 凪の光 Calm of light
2020年6月20日(土)~ 28日(日)
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
谷口 嘉 (たにぐち・よしみ)略歴
1978年 神奈川県生まれ
2001年 多摩美術大学デザイン科ガラスコース卒業
2001年 あづみ野ガラス工房勤務(〜06)
2006年 多摩美術大学工芸学科ガラス研究室助手(〜12)
2005年~グループ展、個展にて活動
2020年 現在、神奈川県川崎市にて制作
by sora_hikari | 2020-06-27 18:32 | 谷口嘉展2020