「青花工芸祭」うつわノートテーマ展示

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2月14日・15日・16日に開催される「青花工芸祭」で、うつわノートの展示のテーマを「飾りの行方」としました。

工芸の歴史は装飾の歴史と言い換えられるほど、人は飾ることを求めてきました。それは権力の象徴であり、神仏への畏敬の表れでもあった訳ですが、その根源は、おそらく人の意識の深層に、装飾の欲望が埋め込まれているのだろうと思います。

しかしここ十数年の「生活工芸」隆盛の間、そうした装飾、技巧の顕示欲がないがしろにされていたように感じていました。一方、近年、美術工芸と呼ばれる領域では、明治工芸再発見の名のもとに超絶技巧ブームが訪れ、装飾をさらに緻密化する作品も生まれています。

工芸祭は「『生活工芸』以後の工芸」がテーマですから、「生活工芸」を相対化するふたつの視点から展示を行います。ひとつは、飾りを排した「生活工芸」時代との対比。もうひとつは、生活工芸領域と美術工芸領域の接続です。

そのため、普段は美術工芸領域で活躍する4人の女性作家にお願いして、「飾り」の作品を出品してもらいます。高度な技術による装飾工芸を見て頂くことと、美術工芸と生活工芸の接点づくりが目的です。

この2領域を接続しようと思う理由は、(生活工芸的)安易な拡散は文化を劣化させ、(美術工芸的)伝統の保守だけでは代謝が進まないからです。この二領域はいまだ交じり合っていません。両者の歩み寄りにこそ、次代の工芸を示す可能性があると信じています。

工芸祭会場でどうぞこのテーマ展示をご覧ください。うつわノート店主

出品作家略歴

澤谷由子
1989年 秋田県横手市生まれ
2012年 岩手大学教育学部芸術文化課程造形コース卒業
2014年 上越教育大学大学院芸術系コース修了
2017年 金沢卯辰山工芸工房修了
2020年 現在、石川県能美市にて制作

黒木紗世
1989年 京都府生まれ
2008年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 漆芸専攻卒業
2013年 京都市立芸術大学 漆工科髹漆専攻卒業
2016年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸技術研修者修了
2020年 現在、金沢市内にて制作

新宮さやか
1979年 大阪生まれ
2001年 大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業
2003年 滋賀県陶芸の森 アーティストインレジデンス
2004年~個展、企画展、公募展などで活動
2020年 現在、京都市にて制作

松田苑子
1986年 福岡県生まれ
2011年 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム卒業
2013年 東京藝術大学大学院修士課程ガラス造形修了
2015年 金沢卯辰山工芸工房修了
2020年 現在、京都府南部にて制作



青花の会|工芸祭 「生活工芸」以降の工芸

2月14日(金)17~20時(青花会員と御同伴者のみ)
2月15日(土)11~20時
2月16日(日)11~17時

会場:BOOTLEG gallery 東京都新宿区改代町40
江戸川橋駅より徒歩5分/神楽坂駅より徒歩7分

見料:500円(青花会員は無料)

主催: 新潮社 青花の会

監修: 山内彩子(Gallery SU)松本武明(うつわノート)

参加ギャラリー:
翫粋(京都) 
水犀(東京) 
cite’(広島)
GALLERY crossing(岐阜) 
Gallery NAO MASAKI(愛知)
Gallery SU(東京)
NOTA_SHOP(滋賀) 
OUTBOUND(東京) 
pragmata(東京)
SHOP & GALLERY YDS(京都) 
toripie(京都/大阪)
ギャラリーうつわノート(埼玉)

詳細はこちら
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/kogei2020.html

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by sora_hikari | 2020-02-07 17:06 | 青花工芸祭2020

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