2020年 01月 16日
「東 亨 展 ペルーへの手紙」6日目-3
「東 亨 展 ペルーへの手紙」の6日目が終了しました。
「てっかり」第三弾。
東さんの前回の個展(2018)のタイトルは「金属のアフォーダンス」でした。自ら計画的に意図した形を作るのではなくて、金属という素材から導かれるように造形するという東さんなりのアプローチを表現しました。
ひと頃デザイン業界で流行った「アフォーダンス」とは、「人と物との関係性」を逆側から捉えて、モノが人に行為を促すように、より自然なユーザーインタフェースをデザインする言葉として引用されることが多くありました。
東さんの場合は、素材そのものから触発されるという意味が強くあります。例えば、陶芸家が原土を山から掘ってきて、その材料に触発されて造形し、焼成する行為に近いと言います。多くの金属造形は、既製の素材(金属板など)を使って意図したものに加工していきますが、東さんは廃材を見つける(出会う)ことから始まり、その素材に触発されることで、形造っていくというプロセスを踏みます。最初に意図した形がないこと、作家側が決めた形ではないことが、つまり「金属のアフォーダンス」という言葉になったのでした。
さて、今回紹介する作品。これは古い廃材ではなく、ごく最近、役割の終わった(会社でいらなくなって廃棄されそうだった)ものを材料にしています。元は知的な道具、、、。1枚目の写真左下をよく見るとヒントになる「リンゴマーク」に気づくはずです。普段は手に入らない高級食材を調理するごとく、嬉々として素材にアフォード(与えられる)された感じが伝わってきます。まさか第二の人生がこうなるとは思っていなかったでしょう。
「てっかり」第三弾。
東さんの前回の個展(2018)のタイトルは「金属のアフォーダンス」でした。自ら計画的に意図した形を作るのではなくて、金属という素材から導かれるように造形するという東さんなりのアプローチを表現しました。
ひと頃デザイン業界で流行った「アフォーダンス」とは、「人と物との関係性」を逆側から捉えて、モノが人に行為を促すように、より自然なユーザーインタフェースをデザインする言葉として引用されることが多くありました。
東さんの場合は、素材そのものから触発されるという意味が強くあります。例えば、陶芸家が原土を山から掘ってきて、その材料に触発されて造形し、焼成する行為に近いと言います。多くの金属造形は、既製の素材(金属板など)を使って意図したものに加工していきますが、東さんは廃材を見つける(出会う)ことから始まり、その素材に触発されることで、形造っていくというプロセスを踏みます。最初に意図した形がないこと、作家側が決めた形ではないことが、つまり「金属のアフォーダンス」という言葉になったのでした。
さて、今回紹介する作品。これは古い廃材ではなく、ごく最近、役割の終わった(会社でいらなくなって廃棄されそうだった)ものを材料にしています。元は知的な道具、、、。1枚目の写真左下をよく見るとヒントになる「リンゴマーク」に気づくはずです。普段は手に入らない高級食材を調理するごとく、嬉々として素材にアフォード(与えられる)された感じが伝わってきます。まさか第二の人生がこうなるとは思っていなかったでしょう。
東 亨 展 ペルーへの手紙
2020年1月11日(土)~19日(日)
営業時間 11時~18時
最終日は17時まで
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
プロフィール
1988年 三重県生まれ
2011年 大阪芸術大学金属工芸コース修了
2011~14年 同大学にて助手
2015年~ 社会福祉法人に勤務
2020年 現在、大阪府堺市在住
by sora_hikari | 2020-01-16 18:30 | 東亨2020