「森岡成好展 南の島土」7日目

森岡成好展 南の島土」の7日目が始まりました。

ご紹介するのは種子島(鹿児島県)の土。ごつごつとした荒々しい焼き上がりです。他の島土に比べて、より一層力強い印象です。

隣に位置する花崗岩で出来た山のある屋久島に比べて、種子島は平坦な地形で対照的です。基盤となる地層は海洋プレートが沈み込むときに、深海の堆積物が陸側に押し付けられて形成されているそうです。

起伏の少ない地形ですから、粘土も採れないように思えますが、意外にも種類が多いらしく、森岡さんも、島の中北部の岳之田(たけのた)、古田、そして南部の河内で掘った土を使っています。特徴的なのは、鬼板を含む鉄分の濃い土が多く、それがごつごつした焼きや、ぼつぼつ噴き出す黒い鉄粉として表れています。

森岡さんが南蛮焼締めに取り組むうえで、起点になったのが種子島の土だったそうです。そういう点で、森岡さんの焼締めの基本になるのが、この土と言えるでしょう。

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森岡成好展 南の島土
The Clay of South Sea Islands
2019年12月7日(土)-15(日)会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
略歴
1948年 奈良県生まれ
1973年 和歌山県天野に築窯
2010年 石垣島に築窯
2019年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作

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by sora_hikari | 2019-12-13 13:21 | 森岡成好展2019

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