「森岡成好展 南の島土」6日目-2

森岡成好展 南の島土」の6日目が終了しました。

今回ご紹介するのは、碗・鉢・扁壺などの釉薬もの。土は沖縄本島の前兼久(まえがねく)で採ったメーガニックという砂っぽい土に壺屋の土を混合しています。二つを混ぜるのはメーガニックに腰がない為です。壺屋の土は現在は一般の人は掘ることが出来ないので、現地の窯業組合から購入しています。

沖縄の焼き物(やちむん)には、釉薬のかかった上焼(じょうやち)と、無釉つまり焼き締めの荒焼(あらやち)があります。戦前までは7~8割が荒焼でしたが、民藝運動の影響を受けて上焼の生産に軸が転じていったそうです。

さて森岡さんの釉ものですが、やちむんスタイルに倣うのではなく、あくまでご自身の作風の一環として制作されています。しかし焼き締めとはまた違った様式的な要素が際立ちます。使っている釉薬はもちろんご自宅から出た灰によるものです。ろくろ成形の骨格は焼き締めと同様の強さがありますが、その上に一枚ガラス層を纏うことで、全体的に柔らかな印象になります。

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森岡成好展 南の島土
The Clay of South Sea Islands
2019年12月7日(土)-15(日)会期中無休
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
略歴
1948年 奈良県生まれ
1973年 和歌山県天野に築窯
2010年 石垣島に築窯
2019年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作

「森岡成好展 南の島土」6日目-2_d0087761_1247811.jpg「森岡成好展 南の島土」6日目-2_d0087761_12553143.jpg



by sora_hikari | 2019-12-12 18:00 | 森岡成好展2019

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