2019年 09月 17日
「田淵太郎展 生死一如」4日目
「田淵太郎展 生死一如」の4日目。
窯変白磁面取茶碗5選。写真は10枚ありますが、五つの碗の表と裏面を掲載しています。
ろくろ挽きした後、躊躇いなくすぱっと切り落とした面で構成された筒形の茶碗です。目につくのは、屏風面に焼き付いた水墨画のような景色です。雪舟のごとく強い線もあれば等伯の幽玄な濃淡も見てとれます。手の中で回してどこを正面に据えるかは個人個人で異なるでしょう。
本来、白磁は窯の中で汚さず綺麗に焼く事が定石ですが、田淵さんは敢えて炎や薪の灰が直接影響する穴窯で焼く事でこの窯変(ようへん)を得ています。焼き物であるが故の自然現象を白磁というキャンパスに写し取る白と黒の世界。偶発的に生まれる景色を人為的に狙う訳ですが、その歩留まりは悪く、ひと頃は窯ごと全滅という経験もあったとか。一筋縄で行かないからこそ、唯一無二の景色を得た時の喜びはひとしおでしょう。
奥深い山河に彷徨い忘我するか、氷山の静けさに身を委ねるか、茶と共に浸って頂ければと思います。

212)窯変白磁面取茶碗
口径10.7 高10cm

212)窯変白磁面取茶碗
口径10.7 高10cm

205)窯変白磁面取茶碗
口径10.5 高10.5cm

205)窯変白磁面取茶碗
口径10.5 高10.5cm

211)窯変白磁面取茶碗
口径11 高10.7cm

211)窯変白磁面取茶碗
口径11 高10.7cm

209)窯変白磁面取茶碗
口径11 高10cm

209)窯変白磁面取茶碗
口径11 高10cm

207)窯変白磁面取茶碗
口径11.5 高10.5cm

207)窯変白磁面取茶碗
口径11.5 高10.5cm
窯変白磁面取茶碗5選。写真は10枚ありますが、五つの碗の表と裏面を掲載しています。
ろくろ挽きした後、躊躇いなくすぱっと切り落とした面で構成された筒形の茶碗です。目につくのは、屏風面に焼き付いた水墨画のような景色です。雪舟のごとく強い線もあれば等伯の幽玄な濃淡も見てとれます。手の中で回してどこを正面に据えるかは個人個人で異なるでしょう。
本来、白磁は窯の中で汚さず綺麗に焼く事が定石ですが、田淵さんは敢えて炎や薪の灰が直接影響する穴窯で焼く事でこの窯変(ようへん)を得ています。焼き物であるが故の自然現象を白磁というキャンパスに写し取る白と黒の世界。偶発的に生まれる景色を人為的に狙う訳ですが、その歩留まりは悪く、ひと頃は窯ごと全滅という経験もあったとか。一筋縄で行かないからこそ、唯一無二の景色を得た時の喜びはひとしおでしょう。
奥深い山河に彷徨い忘我するか、氷山の静けさに身を委ねるか、茶と共に浸って頂ければと思います。

口径10.7 高10cm

口径10.7 高10cm

口径10.5 高10.5cm

口径10.5 高10.5cm

口径11 高10.7cm

口径11 高10.7cm

口径11 高10cm

口径11 高10cm

口径11.5 高10.5cm

口径11.5 高10.5cm
田淵太郎展 生死一如
2019年9月14日(土)~22日(日)会期中無休
営業時間 11時―18時
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
プロフィール
1977年 香川県生まれ
2000年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2007年 香川県高松市に穴窯を築窯
2019年 現在、同地にて制作
by sora_hikari | 2019-09-17 18:07 | 田淵太郎展2019