「熊谷幸治展 土器と土師器」ありがとうございました

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熊谷幸治展 土器と土師器」は終了しました。猛暑の続く会期にも関わらず、たくさんの方にご来店頂き厚く御礼申し上げます。あらためて熊谷さんの様々な土器をご認識頂けたのではないかと思っております。

熊谷さんの作品を見たのは2006年頃だったでしょうか。西荻にあったブリキ星さんで富沢恭子さんとの二人展だったと記憶しています。この時代になにゆえに土器を、と思ったと同時に、その表情豊かな土器に魅せられたのでした。ちょうどその頃、ブリキ星さんでは森田春菜さんや渡辺遼さんの展示会もやっていて、うつわとは違うけれど、その延長にある作品の立ち位置に新鮮さを覚えたものです。そこには汗とか努力とかの根性論や技術信仰と異なり、今までの時代と断絶した新種のモノを感じたものです。それはあっけらかんとして情念の籠らない「モノ」の存在感でした。作家さんの作品もさることながらブリキ星さんという場が新たな空気を生み出したのも忘れません。

そんな熊谷さんも40歳になり、今は美大で非常勤講師も務めています。聞くところによると、表現主体になりがちな美大において、ろくろの基礎をスパルタで教えているらしく、体が出来てこそ、表現が出来るとの教育方針とか。作家としての熊谷さんの考えや立ち位置は全く変わっていないのですが、あらためて基礎を大切にしようと教育する側になるのも、なんだか不思議な気持ち(肯定的に)で聞いたのでした。

話は変わりますが、土器にしてもワインにしても珈琲にしても自然物に潜む目に見えないものを信じる若い人たちが増えているように思えて、予断ながらネット社会との対比の中にこういう信仰が生まれているようにも思えます。毎日こう暑い日が続くとクーラーばかりに頼って自律神経がおかしくなります。そんな中、土器に囲まれているのが救いの会期でした。人にとって何か大切なものが含まれているのかもしれません。

お持ち帰り頂きました熊谷さんの土器が皆様のお気持ちを安らかにしますことを願っております。この度はありがとうございました。皆様の多大な評価が熊谷さんの次の自信に繋がることと思います。


これからの営業案内

うつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)
8/12(月)~8/30(金) 夏季休業
8/31(土)~9/08(日) 西垣聡展
9/09(月)~9/13(金) 搬出・設営休み
9/14(土)~9/22(日) 田淵太郎展

営業カレンダー

by sora_hikari | 2019-08-12 01:01 | 熊谷幸治展2019

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