2019年 05月 21日
「山田隆太郎展 令和の薪窯」5/25(土曜)より
5月25日(土)から始まる「山田隆太郎展 令和の薪窯」の出品物です。
海上がりのような壺。部分的に棚引く橙色が、夕暮れの残照のようです。焼締めのように見えますが、強還元が掛かった灰黒の粉引です。窯の火前の一部の場所でしか焼けないそうです。元来粉引は、赤茶になる貧乏土を、白く高貴に見せるためのフェイクであった訳ですが、その真逆に位置するこの壺を1000年前の中国の陶工が見れば、きっと驚く事でしょう。宮廷に献上したら断罪間違い無し。時代や国が変われば、物の価値も変わる訳です。さて、現世の皆様はどう判定するのでしょうか?
山田隆太郎展 令和の薪窯
2019年5月25日(土)-6月2日(日)会期中無休
営業時間 11時-18時
作家在廊日 5月25日、26日
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
山田隆太郎プロフィール
1984年 埼玉県生まれ
2007年 多摩美術大学環境デザイン学科修了
2007年 造形家 樋口健彦氏に師事
2010年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2010年 多治見市にて独立
2014年 神奈川県相模原市(旧・藤野町)に移転
2019年 現在 同地にて作陶
by sora_hikari | 2019-05-21 18:01 | 山田隆太郎展2019