2019年 04月 27日
「小野哲平展 衝動と暴力性」8日目
「小野哲平展 衝動と暴力性」の8日目。会期は明日4月28日(日曜)まで。展示品は売約品を含めて全点ご覧頂けます。長期連休中ではございますが、どうぞこの希少な展覧会にお越し下さい。
写真は今展の中では、「うつわ」らしきうつわ。しかし大きく重厚で、使う側が試される存在感のある物体です。決してもの分かりの良さを前提にした「うつわ」ではないのです。
今展の方向性を話し合った当初、このような重厚で強いうつわ展を考えていました。歩み寄らず、哲平さんの若い頃の作品のような勢いを感じるもの。「重戦車・哲平 軽やかな時代を踏み潰せ!」というタイトルイメージ。これを行列のうつわ作家時代に、あらためて提示したいと思いました。
しかしDM撮影用に届いた作品は、それ以上のメッセージを発するものばかりでした。うつわの形状を持ったものでも、安易に暮らしに寄り添わず、重く大きく、中には穴を開けて「うつわ」の用途を否定するものまで。
うつわ作家でありながら、その存在をあらためて問う。自分自身に、そして若い作り手に向けた「何のために作るのか?」というストレートな問い掛け。それを「形」という言葉で発するには、敢えて定型を破った異形によって疑問を湧き起こすという方法もあるでしょう。そのメッセージがわずかでも届くことを願っています。
写真は今展の中では、「うつわ」らしきうつわ。しかし大きく重厚で、使う側が試される存在感のある物体です。決してもの分かりの良さを前提にした「うつわ」ではないのです。
今展の方向性を話し合った当初、このような重厚で強いうつわ展を考えていました。歩み寄らず、哲平さんの若い頃の作品のような勢いを感じるもの。「重戦車・哲平 軽やかな時代を踏み潰せ!」というタイトルイメージ。これを行列のうつわ作家時代に、あらためて提示したいと思いました。
しかしDM撮影用に届いた作品は、それ以上のメッセージを発するものばかりでした。うつわの形状を持ったものでも、安易に暮らしに寄り添わず、重く大きく、中には穴を開けて「うつわ」の用途を否定するものまで。
うつわ作家でありながら、その存在をあらためて問う。自分自身に、そして若い作り手に向けた「何のために作るのか?」というストレートな問い掛け。それを「形」という言葉で発するには、敢えて定型を破った異形によって疑問を湧き起こすという方法もあるでしょう。そのメッセージがわずかでも届くことを願っています。
小野哲平展 衝動と暴力性
2019年4月20日(土)-28日(日) 11時~18時
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
小野哲平プロフィール
1958年 愛媛県松山市に生まれる
1978年 岡山県備前にて修業
1980年 沖縄県知花にて修業
1982年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年 愛知県常滑市にて独立
1998年 高知県谷相に移住
2019年 現在、同地にて作陶
by sora_hikari | 2019-04-27 17:48 | 小野哲平展2019