2019年 04月 26日
「小野哲平展 衝動と暴力性」7日目-2
「小野哲平展 衝動と暴力性」の7日目-2。会期はあと2日。今回は売約品も含めて、全点を最終日までご覧頂くことが出来ます。どうぞこの週末にお出掛け下さい。
自傷行為は死の淵から戻ってくることで、生きていることを再確認するのだと聞いたことがあります。あるいは暴力的犯罪の中には、抑えきれない自分を生かすための 不可避な行動という側面もあるでしょう。社会的には容認されることではないですが、しかし精神は生死の狭間に救いを求めてぎりぎりで均衡しているという事実もあります。
哲平さんの造形の動機は、端的に言えば自己を生かすための避けられない選択であったのではないでしょうか。幸いにも「うつわ」に出会えた。そして自分は生かされた。ゆえに「うつわ(陶芸)」は人を救うことが出来るのだという思いは、ご自身の体験としてあるのでしょう。
鋭敏な中に美しさは存在する。単に整ったもの、既に価値が決まったものだけではなく。ある時は痛みの向うに、ある時は醜さの向うに。倒錯的な背信行為によって生まれることもある。目の見えぬ合間に感じる微かな光。それゆえに人は言葉を超えて惹きつけられるのではないでしょうか。
自傷行為は死の淵から戻ってくることで、生きていることを再確認するのだと聞いたことがあります。あるいは暴力的犯罪の中には、抑えきれない自分を生かすための 不可避な行動という側面もあるでしょう。社会的には容認されることではないですが、しかし精神は生死の狭間に救いを求めてぎりぎりで均衡しているという事実もあります。
哲平さんの造形の動機は、端的に言えば自己を生かすための避けられない選択であったのではないでしょうか。幸いにも「うつわ」に出会えた。そして自分は生かされた。ゆえに「うつわ(陶芸)」は人を救うことが出来るのだという思いは、ご自身の体験としてあるのでしょう。
鋭敏な中に美しさは存在する。単に整ったもの、既に価値が決まったものだけではなく。ある時は痛みの向うに、ある時は醜さの向うに。倒錯的な背信行為によって生まれることもある。目の見えぬ合間に感じる微かな光。それゆえに人は言葉を超えて惹きつけられるのではないでしょうか。
小野哲平展 衝動と暴力性
2019年4月20日(土)-28日(日) 11時~18時
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
小野哲平プロフィール
1958年 愛媛県松山市に生まれる
1978年 岡山県備前にて修業
1980年 沖縄県知花にて修業
1982年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年 愛知県常滑市にて独立
1998年 高知県谷相に移住
2019年 現在、同地にて作陶
by sora_hikari | 2019-04-26 18:00 | 小野哲平展2019