「小野哲平展  衝動と暴力性」5日目

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小野哲平展  衝動と暴力性」を開催中です。

4月22日の「小野哲平×村上隆トークショウ」が終わってから、村上隆さんからコメント欄にお言葉を頂きましたので再掲致します。示唆深い内容がありより多くの方に読んで頂きたく、編集せずそのままコピペします(ご許可済み)

以下、村上さん

松本さん、小野さん、僕の突発的な発案にお付き合いしてくださりありがとうございました。18時半から、21時過ぎまで、3時間程の長丁場、緊張感途切れる事なく開催できたと思います。

「ココ数年来の小野さんとの確執」とか、前振りで煽るだけ煽った松本さんの前口上。そう言う括り、つまり小野対村上的プロレス話をしたかった訳ではありません。

今回の小野さんの個展の様な抽象的なメッセージを発信するなら、作家だけでなく、ギャラリーも、そしてファン=買う人間たちも、その展覧会をどのように受け止めれるか、と言う覚悟と行動が必要でしょ?その事を先ず言いたかった。

生活工芸を散々楽しんできた皆さんが、次のステージに向かおうとしているアーティストを水先案内人にして、未来の風景をみたいなら、共に身を切って進むべきでは無いか?と言う啓発的な話をしたかったのでした。

陶芸ファン、もしくはこの辺りのジャンルの芸術ファンの意識の低さ、常に受容するだけ、文句言うだけの身構えしか無いなら、ココ20年間、アンチ権威主義を貫いてきた生活工芸系陶芸のこの先は一瞬で消えてしまう、と言う危機感の共有ができたらと思いました。

相変わらず小野哲平さんは、微笑ましい「それ違うあれ違う」話法で皆を楽しませて居ました。

松本さんは兎に角優しく、来てくれた聴取への思いやりに満ちた言葉を終始投げかけられて居ました。

僕はそんなホッコリ空気をキャイ〜ッと切り裂いて奇声をあげてビックリさせただけかもしれませんが、松本さんに聞くと、昨日は月曜日にも関わらずたくさんのお客様が来られ、セールスも好調であったとの事。イベント開催、提案して良かったな、と思えました。

小野さん、台湾関連の件ではご迷惑をお掛けしましたが、今回のトークとかで、何となくお詫びと恩返し、出来たかなぁ、と思いました。

兎に角、座学を疎んじ、感じるまま、自由に受け止めればそれでいい、的なる鑑賞方法の限界、底を打った感のある日本の芸術鑑賞のレベルは、間違いなく世界の下方部をさまよい始めて居ます。そこへの啓発の輪が広がる事を願っております。

以上、村上さん

補足:
トークショウは4月22日に行われ、70名の方にご参加頂きました。仙台、金沢、愛知、大阪、NYから来られた方もあり、大変意識の高い会になりました。皆様へあらためて御礼申し上げます。(店主 松本)


小野哲平展  衝動と暴力性
2019年4月20日(土)-28日(日) 11時~18時 
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図


小野哲平プロフィール
1958年 愛媛県松山市に生まれる
1978年 岡山県備前にて修業
1980年 沖縄県知花にて修業
1982年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年 愛知県常滑市にて独立
1998年 高知県谷相に移住
2019年 現在、同地にて作陶

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by sora_hikari | 2019-04-24 19:45 | 小野哲平展2019

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