2019年 03月 27日
「阿曽藍人展 EARTH WARE」 5日目-2
「阿曽藍人展 EARTH WARE」の5日目-2。
土器の花入れ。これらも実用の土器です。
阿曽さんの造形物は彫刻的なアプローチが多いように思います。原土を薪窯で焼成し、形も焼きも自然性に委ねた器に比べると、阿曽さんは形状をイメージしコントロールされた土器と言えるでしょう。野焼きという原始的な焼成方法を取りながらも、それを現代の形に活かす表現手段として選んでいるのが特徴的だと思います。
例えるなら見立ての井戸茶碗よりも、光悦の楽茶碗に近い「意図された自然性」と見る事も出来ると思います。自然は自然のままが自然美なのか、露地(茶庭)ごとく、形式化された自然がより自然の美しさを表すのか。阿曽さんの土器における原始性は、後者側から見るとその意図を汲み易いように思います。









土器の花入れ。これらも実用の土器です。
阿曽さんの造形物は彫刻的なアプローチが多いように思います。原土を薪窯で焼成し、形も焼きも自然性に委ねた器に比べると、阿曽さんは形状をイメージしコントロールされた土器と言えるでしょう。野焼きという原始的な焼成方法を取りながらも、それを現代の形に活かす表現手段として選んでいるのが特徴的だと思います。
例えるなら見立ての井戸茶碗よりも、光悦の楽茶碗に近い「意図された自然性」と見る事も出来ると思います。自然は自然のままが自然美なのか、露地(茶庭)ごとく、形式化された自然がより自然の美しさを表すのか。阿曽さんの土器における原始性は、後者側から見るとその意図を汲み易いように思います。









阿曽藍人展 EARTH WARE
2019年3月23日(土)~31日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時(最終日は17時迄)
次回在廊日 3月31日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図
阿曽藍人(aso rando)プロフィール
1983年 奈良県生まれ
2009年 金沢美術工芸大学大学院陶磁コース修了
2010年 常滑市立陶芸研究所 修了
2019年 現在、多治見市在住
by sora_hikari | 2019-03-27 18:13 | 阿曽藍人展