「竹花正弘 展  素の唐津」開催のご案内

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2月23日(土)から3月3日(日)まで開催する「竹花正弘 展  素の唐津」のご案内です。

竹花正弘さんは古唐津を本歌にした絵唐津、無地唐津、斑唐津、朝鮮唐津、黒唐津、青唐津などを全般的に手掛け、さらに李朝や中国の原点を辿るお仕事をされています。

古唐津は桃山後期から江戸初期のわずか30年間に作られたと言われていますが、当時の茶陶から幅広い食器まで生産し、一時は瀬戸と二分する程の発展を遂げました。やがて隣の有田で磁器生産が興ると、徐々に唐津は衰退し、昭和の桃山再興ブームまでその名声は待たねばなりませんでした。

国内産地の中でもひと際、侘びた風情を醸し出す唐津は、和食器の美学を備えています。しかし昭和に再興された古唐津は、やがて茶陶に寄った演出的な味付け、外形的な様式だけを追った定型化、独自解釈による表現的な方法など様々な形で分化して今に繋がっています。

このような中、竹花さんが作る唐津は、新たな視点で原点回帰に臨んだ作風が特徴です。土づくりや窯焚きの方法から取り組み直し、唐津ブームが纏った外形を削ぎ落していくことで生まれる「素の唐津」の姿なのです。

竹花さんの唐津を見つめる時、楚々とした食器の良さ、健やかな美しさを感じるのです。舞台の中心に立つのではなく、脇役として支える食器の在り方。謙虚に控えながら、しかし無くてはならない大切な役割。竹花さんが求めるものは、飾らずに芯の強い本来の唐津でしょう。

古典を辿ることで、結局は現代の食卓に繋がる竹花さんの唐津の魅力。皆様にご高覧頂きたく、ご来店をお待ちしております。店主

竹花正弘プロフィール
1974年 東京都生まれ
1999年 熊本大学工学部土木科卒業
2000年 唐津市のあや窯(中里文子氏)にて3年修行
2003年 唐津市厳木町に割竹式登窯を築窯
2004年 初窯焚き
2019年 佐賀県唐津市の浪瀬窯にて制作


竹花正弘 展  素の唐津
2019年2月23日(土)~3月3日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 2月23日(土)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6) 地図

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by sora_hikari | 2019-02-18 09:00 | 竹花正弘展

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