2019年 01月 15日
「田中陽子・永草陽平二人展 Glazed Ware」4日目

「田中陽子・永草陽平二人展 Glazed Ware」の4日目。
永草陽平さんの流彩磁瓶。
淡い青から紺色に無段階に階調が進みます。面取りした稜線に添って流れた三種の釉薬は、窯の中で重なり合い、美しいグラデーションを描きます。
物理現象を人為的にコントロールした彩色です。鉱物を含む釉薬の温度帯の幅は狭く、狙った色、流れをコントロールするには積み重ねたデータが必要です。下方に流れ付いた釉薬が如何に止まるかも難しく。
永草さんらしい理知的な美しさ。自然性を謳う陶芸もあれば、研ぎ澄まれた美のベクトルもあるはずです。
大学は知能システム工学科を専攻、人工知能の分野です。白衣を着て釉薬を調合している、そんなイメージが湧いてきます。
田中陽子・永草陽平二人展 Glazed Ware
2019年 1月12日(土)~20日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
田中陽子プロフィール
1983年 神奈川県横浜市生まれ
2007年 多摩美術大学環境デザイン科修了
2011年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2018年 岐阜県多治見市にて制作
永草陽平プロフィール
1986年 愛知県春日井市生まれ
2009年 福井大学知能システム工学科 修了
2014年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2018年 愛知県春日井市にて制作
by sora_hikari | 2019-01-15 21:50 | 田中陽子・永草陽平展