2018年 11月 24日
「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」8日目-2
「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」の8日目-2。会期は明日11月25日(日曜)まで。最終日は1時間繰り上げて17時で終了させて頂きます。
本日は、中野知昭さんのお椀の工程をご紹介します。店頭では完成した上塗りの状態を見ただけでは区別がつきづらいものですが、中野さんの漆器が堅牢であるのは、こういう地道な作業の積み重ねがあるからなのです。
1) 「荒挽き」 この状態で数カ月乾燥させる。
2) 「木地仕上げ」 椀の基本形を仕上げる。
3) 「木固め」 生漆を木に塗って吸い込ませる。
4)-1 「布着せ」 傷み易い口縁や見込みに布を貼って補強する。
4)-2 「布着せ」 口縁部
4)-3 「布着せ」 見込み部
4)-4 布着せの作業 漆を練りつけた布を椀の口縁に貼っているところ
4)-5 布着せの状態と、下地付け用のヘラ。
5)-1 「布削り」 着せた布を削って形を整える。
5)-2 布削り 貼った布を削って形を整えているところ。
6)-1 「一辺地」 1回目の下地付け。生漆、地の粉、砥の粉、米糊を混ぜ合わせたものをヘラ付け。(地の粉=珪藻土を蒸し焼きにし粉砕した粉末)
6)-2 一辺地 一回目の下地付け。生漆、地の粉、砥の粉、糊漆を混ぜ合わせたものをヘラ付け。
7)-1 「二辺地」 2回目の下地付け。地の粉を段々細かな粒子のものにする。
7)-2 「二辺地」 2回目の下地付け。地の粉を段々細かな粒子のものにする。
8)-1 「三辺地」 3回目の下地付け。
8)-2 「三辺地」 3回目の下地付け。
9) 「地砥ぎ(じとぎ)」 下地段階の仕上げに研ぐ。この段階で口縁などの細かな形を作る。
10) 「中塗り」 精製された漆を塗る。
11) 「中塗り砥ぎ」 仕上げの研ぎを行う。
12)-1 「上塗り」 最後の仕上げ。刷毛塗りで仕上げる(塗り立て、真塗り)。乾燥させて完成する。
12)-2 上塗り用の漆を濾しているところ
12)-3 上塗り用の刷毛と精製漆。刷毛は人毛で出来ている。上塗り用の漆。人毛の刷毛も今や貴重なのもの。こういう道具を作る職人がいなくなってきているのが現状。
12)-4 上塗りが済んだ椀の「つく棒」(治具)を取り外しているところ
13)-1 乾燥用の回転風呂。
13)-2 電動で回転させながら乾燥させる。漆は空気中の水分と結び付いて硬化するので湿気を与える。
14) 工房近くにある河和田塗りを展示する「うるしの里会館」。福井県鯖江市。
本日は、中野知昭さんのお椀の工程をご紹介します。店頭では完成した上塗りの状態を見ただけでは区別がつきづらいものですが、中野さんの漆器が堅牢であるのは、こういう地道な作業の積み重ねがあるからなのです。
1) 「荒挽き」 この状態で数カ月乾燥させる。
2) 「木地仕上げ」 椀の基本形を仕上げる。
3) 「木固め」 生漆を木に塗って吸い込ませる。
4)-1 「布着せ」 傷み易い口縁や見込みに布を貼って補強する。
4)-2 「布着せ」 口縁部
4)-3 「布着せ」 見込み部
4)-4 布着せの作業 漆を練りつけた布を椀の口縁に貼っているところ
4)-5 布着せの状態と、下地付け用のヘラ。
5)-1 「布削り」 着せた布を削って形を整える。
5)-2 布削り 貼った布を削って形を整えているところ。
6)-1 「一辺地」 1回目の下地付け。生漆、地の粉、砥の粉、米糊を混ぜ合わせたものをヘラ付け。(地の粉=珪藻土を蒸し焼きにし粉砕した粉末)
6)-2 一辺地 一回目の下地付け。生漆、地の粉、砥の粉、糊漆を混ぜ合わせたものをヘラ付け。
7)-1 「二辺地」 2回目の下地付け。地の粉を段々細かな粒子のものにする。
7)-2 「二辺地」 2回目の下地付け。地の粉を段々細かな粒子のものにする。
8)-1 「三辺地」 3回目の下地付け。
8)-2 「三辺地」 3回目の下地付け。
9) 「地砥ぎ(じとぎ)」 下地段階の仕上げに研ぐ。この段階で口縁などの細かな形を作る。
10) 「中塗り」 精製された漆を塗る。
11) 「中塗り砥ぎ」 仕上げの研ぎを行う。
12)-1 「上塗り」 最後の仕上げ。刷毛塗りで仕上げる(塗り立て、真塗り)。乾燥させて完成する。
12)-2 上塗り用の漆を濾しているところ
12)-3 上塗り用の刷毛と精製漆。刷毛は人毛で出来ている。上塗り用の漆。人毛の刷毛も今や貴重なのもの。こういう道具を作る職人がいなくなってきているのが現状。
12)-4 上塗りが済んだ椀の「つく棒」(治具)を取り外しているところ
13)-1 乾燥用の回転風呂。
13)-2 電動で回転させながら乾燥させる。漆は空気中の水分と結び付いて硬化するので湿気を与える。
14) 工房近くにある河和田塗りを展示する「うるしの里会館」。福井県鯖江市。
中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵
2018年 11月17日(土)~25日(日)会期中無休
11時~18時
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2018年 現在 福井県鯖江市にて制作活動
by sora_hikari | 2018-11-24 18:11 | 中野知昭展2018