2018年 11月 24日
「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」8日目
「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」の8日目。
あらためて今展の表題となった蒔絵の器です。一般的に蒔絵というと、上塗りをした後、表面に漆で絵や文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで加飾をする場合が多いですが、中野さんの場合、中塗りの状態で銀で蒔絵を施し、その上に透き漆で仕上げる「白檀塗り」という技法を用いています。
華やかな蒔絵に比べて、漆を通して一層下に描かれた模様は抑制的で、光を受けて浮かび上がり、また違った蒔絵の魅力を引き出します。最終仕上げの透き漆の厚さの加減が巧く行かないと絵が見えづらくなるため、刷毛塗りの高い技術が必要になります。上塗りの美しさを信条とする中野さんならではの蒔絵と言えるでしょう。
従来の日常的な漆器に対して、お茶席などハレの場で映える中野さんの蒔絵。これを見られるのは個展ならではの醍醐味です。会期は明日11月25日(日曜)まで。写真ではなかなか伝わりづらい蒔絵です。どうぞこの機会にご実見ください。






あらためて今展の表題となった蒔絵の器です。一般的に蒔絵というと、上塗りをした後、表面に漆で絵や文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで加飾をする場合が多いですが、中野さんの場合、中塗りの状態で銀で蒔絵を施し、その上に透き漆で仕上げる「白檀塗り」という技法を用いています。
華やかな蒔絵に比べて、漆を通して一層下に描かれた模様は抑制的で、光を受けて浮かび上がり、また違った蒔絵の魅力を引き出します。最終仕上げの透き漆の厚さの加減が巧く行かないと絵が見えづらくなるため、刷毛塗りの高い技術が必要になります。上塗りの美しさを信条とする中野さんならではの蒔絵と言えるでしょう。
従来の日常的な漆器に対して、お茶席などハレの場で映える中野さんの蒔絵。これを見られるのは個展ならではの醍醐味です。会期は明日11月25日(日曜)まで。写真ではなかなか伝わりづらい蒔絵です。どうぞこの機会にご実見ください。






中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵
2018年 11月17日(土)~25日(日)会期中無休
11時~18時
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2018年 現在 福井県鯖江市にて制作活動
by sora_hikari | 2018-11-24 13:22 | 中野知昭展2018