「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」4日目

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中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」の4日目。

5寸(約15cm)から7寸(約21cm)までの浅いタイプから深さのある鉢もいろいろ並んでいます。取り鉢や盛り鉢として、油ものからカレーまで幅広く使え、ラップをすれば冷蔵庫で保管も可能な日常使いを基本にした漆器です。

漆器の多くは朱色と黒色で、陶芸の作風ほど個体差がなく判別は難しくなります。そのため変り塗り(骨董風等)や奇抜さで個性を表現することがありますが、中野さんの場合はあくまで正攻法の漆器です。使い易さを優先したくせのない形。しっかりした下地づくりと良質な塗り。漆器は塗り物だから、漆(うるし)のもつ素材の良さを最大限活かす。これが中野さんの漆器の根幹であり、信条です。

表層だけ自然木を使った床材と、厚みのある無垢の床材は、一見すると違いが分かりづらいですが、実際にその上を歩くと、一瞬で素材の差に気づきます。しっかりした漆器も同様に内側からきちんと積み上げて作られた質感は誰にも伝わります。中野さんの漆器の良さは実際に手にすれば、ご納得頂けると思います。


中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵
2018年 11月17日(土)~25日(日)会期中無休
11時~18時 
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2018年 現在 福井県鯖江市にて制作活動

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by sora_hikari | 2018-11-20 18:18 | 中野知昭展2018

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