「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」開催のお知らせ

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11月17日(土)から25日(日)に開催する「中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵」のご案内です。

福井県鯖江市の中野知昭さん。河和田塗りで知られる漆器産地の塗師です。「塗り立て」と呼ばれる刷毛塗りでフィニッシュする上塗りの美しさに定評があります。独立以来、暮らしの中で使えるスタンダードな漆器の在り方を求め続けてきました。誇張のない形で毎日使うことを信条とした朱・黒・溜色のシンプルな器です。

そんな中野さんが今回はじめて蒔絵の漆器を発表します。蒔絵は平安時代に技術が確立し、江戸時代になって絢爛豪華な漆器として発展しました。今も蒔絵というと華やかな漆器の印象があるのではないでしょうか。それに対して中野さんの蒔絵は、銀による筆描きの上に透き漆を重ねて仕上げることで抑えた印象を保っています。絵柄が盛り付ける料理を上回らないように日常漆器としての蒔絵の振る舞いを心がけているのです。

絵柄はいずれも吉祥紋。富貴の牡丹、福禄寿の鹿をはじめ、芍薬(しゃくやく)、鴛鴦(おしどり)、龍、蓮など縁起の良い柄を選びました。器胎は中国・宋代の定窯で作られた品格のある形を採用しています。加飾技法を使いながら、如何に現代の食卓に合わせるか。その解は、絵柄を澄んだ漆の一層下に置き、湖面を透かしたように表現することで、曇りのない鏡のごとく、上塗りの艶やかな明鏡の蒔絵が生まれました。

今回この新作をはじめ、定番の椀、皿、鉢、丼ぶり、お盆、そして重箱も出品します。毎日の漆器、そしてお正月に縁起の良い漆器が数多く並びます。どうぞこの貴重な機会にご来店下さい。店主

中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2018年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


中野知昭 漆器展 明鏡の蒔絵
2018年 11月17日(土)~25日(日)会期中無休
11時~18時 
作家在廊日 11月17日・18日
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

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by sora_hikari | 2018-11-12 15:05 | 中野知昭展2018

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