2018年 11月 10日
「田中孝太 展 唐津アドレナリン」8日目
「田中孝太 展 唐津アドレナリン」の8日目。会期は明日11月11日(日曜)までとなります。最終日は時間を繰り上げて17時で終了させて頂きます。
写真は佐賀県唐津市相知町にある田中孝太さんの工房の様子です。
普通大学卒業後に有田窯業大学に入り、そして韓国・金栄吉さんの元で1年半の修業、さらに唐津の故・中川自然坊さんの最後の弟子として修業を重ねました。そのまま唐津に棲みつき、2012年に独立、現在に至ります。
若手といっても34歳。独立から6年経ちますが、その割に個展回数はわずかしかありません。納得のいくものが出来きるまで易々と受けなかったことも大きいでしょう。
通常は耐火煉瓦を用いる薪窯が多い中、周りの反対を余所目に、粘土で作った古い韓国式の薪窯は、案の定、何度焼いても失敗の連続でした。しかし改良を重ねた結果、変則的な火が流れる窯から生れる器の面白さなど、回り道をすることで得られる糧を信じています。
今は学校を出てすぐに作家活動に入る人も多い中、田中さんのように自分の引出しを増やし、弓を引いてから世に出ることが、結果的に長く続けていく上で大切なように思います。
ご自身の焼き物づくりについてこんな言葉を送ってくれました。
「いやらしくない物を作りたいと思っています。例えば土を荒くしているのも、土の荒さからくるロクロの乱れが出ればとの思い。自分で、ここを崩そうと思い、それを形にしたら必ずいやらしさが出ると思います。そのいやらしさが出ない様に、キメた焼き物も作っていません。ロクロで言うと口周りでピシッとまとめたり、うまい具合にひねた形なのにきまってる。まだ私の段階でまとめる時期ではないと思っています。自然にぴたっとおさまる時期がいつかあるのではと思っています。」
巧くまとめ過ぎず、土の自然性とご自身の身体性を活かした焼き物が魅力です。34歳にして男の子3人の父親でもあります。胆力のある唐津の作り手なのです。










写真は佐賀県唐津市相知町にある田中孝太さんの工房の様子です。
普通大学卒業後に有田窯業大学に入り、そして韓国・金栄吉さんの元で1年半の修業、さらに唐津の故・中川自然坊さんの最後の弟子として修業を重ねました。そのまま唐津に棲みつき、2012年に独立、現在に至ります。
若手といっても34歳。独立から6年経ちますが、その割に個展回数はわずかしかありません。納得のいくものが出来きるまで易々と受けなかったことも大きいでしょう。
通常は耐火煉瓦を用いる薪窯が多い中、周りの反対を余所目に、粘土で作った古い韓国式の薪窯は、案の定、何度焼いても失敗の連続でした。しかし改良を重ねた結果、変則的な火が流れる窯から生れる器の面白さなど、回り道をすることで得られる糧を信じています。
今は学校を出てすぐに作家活動に入る人も多い中、田中さんのように自分の引出しを増やし、弓を引いてから世に出ることが、結果的に長く続けていく上で大切なように思います。
ご自身の焼き物づくりについてこんな言葉を送ってくれました。
「いやらしくない物を作りたいと思っています。例えば土を荒くしているのも、土の荒さからくるロクロの乱れが出ればとの思い。自分で、ここを崩そうと思い、それを形にしたら必ずいやらしさが出ると思います。そのいやらしさが出ない様に、キメた焼き物も作っていません。ロクロで言うと口周りでピシッとまとめたり、うまい具合にひねた形なのにきまってる。まだ私の段階でまとめる時期ではないと思っています。自然にぴたっとおさまる時期がいつかあるのではと思っています。」
巧くまとめ過ぎず、土の自然性とご自身の身体性を活かした焼き物が魅力です。34歳にして男の子3人の父親でもあります。胆力のある唐津の作り手なのです。










田中孝太 展 唐津アドレナリン
2018年11月3日(土)~11日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図
田中孝太プロフィール
1984年 山口県生まれ
2009年 有田窯業大学校卒業
2009年 韓国 金栄吉氏に師事
2010年 唐津 中川自然坊氏に師事
2012年 唐津にて独立
by sora_hikari | 2018-11-10 17:03 | 田中孝太 展