「谷口 嘉 ガラス展 真夏の薄氷」開催のお知らせ

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8月4日(土)から12日(日)に開催する「谷口 嘉 ガラス展 真夏の薄氷」のご案内です。

「脆く壊れやすいガラスは、一方で儚く繊細な美しさを併せ持っている。それを受け入れ委ねることで生まれる形は、弱いからこそ持ち得る強い印象をそこはかとなく宿している。」神奈川県川崎市で制作する男性ガラス作家・谷口嘉(よしみ)さんの言葉です。多摩美術大学でガラスを学び、工房勤務や大学助手を経て、個展やグループ展でうつわやアート作品を発表しています。その特徴は言葉の通り、ガラスの物理的特性を生かした繊細な美しさを表現することにあります。

今展に出品されるガラスの器は、主にコンクリートで作った型にガラスを吹き込んで成形する「型吹き」という技法を用いています。本来、量産品を作る際に使われる方法ですが、谷口さんの場合、一品づつを手作りする過程で生まれる微妙な揺らぎや、薄作りの危さを取り入れるために選んでいます。また宙吹きのような同心円とは違い、あらかじめ設計した楕円、長方形、四角形など、直線や曲線を使った様々な形にできる利点もあります。

今回、従来のグラス、鉢、ピッチャーなどのラインナップに加え、新作のプレートが並びます。縁に金彩を施した長方、楕円、円、半月形の薄いガラスプレート。それはまるで寒い冬の朝、水の表面に薄く張った氷のように繊細で儚い美しさを湛えています。使う側に歩み寄るだけではなく、実用との境界にある美の極を目指す道具の在り方もあるでしょう。酷暑の中の開催となります。谷口さんのクールなガラスにどうぞ触れてください。
店主

谷口 嘉(たにぐち・よしみ)プロフィール
1978年  神奈川県生まれ
2001年  多摩美術大学デザイン科ガラスコース卒業
2001年  あづみ野ガラス工房勤務(〜06)
2006年  多摩美術大学工芸学科ガラス研究室助手(〜12)
2005年~ グループ展、個展にて活動
2018年  現在、神奈川県川崎市にて制作


谷口 嘉 ガラス展 真夏の薄氷
2018年8月4日(土)~12日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 8月4日(土)・5日(日)・12日(日)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

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by sora_hikari | 2018-07-30 19:12 | 谷口嘉展

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