「太田修嗣 展  漆器の木霊」 開催のお知らせ

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7月7日(土)から15日(日)まで開催する「太田修嗣 展  漆器の木霊(こだま)」のお知らせです。

愛媛県砥部町の漆器作家・太田修嗣さんは1949年生れ。漆器産地のような分業制ではなく、木地づくりから上塗りまで一貫して一人で作っています。陶芸家が原土にこだわるのと同じように、木への強い思いをもつ太田さん。一木より刳り出し、はつった痕。粗めの鑿(のみ)跡を残す椀や盆は、漆に覆われていながらも、いまだ木の息吹を感じます。昔の民衆の木の器は、きっと簡素で粗野な姿をしていたことでしょう。暮らしの根から生れた飾らぬ佇まいに心打たれるのです。同様に太田さんの漆器は、澄ました姿よりも、野趣に富む力強さが魅力的なのです。

太田さんは縄文時代の造形に関心があるそうです。祈りと一体化した器。古代では、食糧を確保すること自体がとても大変な事で、毎日空腹の状態だったそうです。それゆえに、食べるための道具は、現代人には想像も出来ないほど、敬虔な存在だったのだと思います。生命の根源と繋がる食の器。太田さんの意識の奥にある縄文の心が、器にも表れているように思うのです。

木霊(こだま)は樹木に宿る精霊。それが宿った樹木を木霊と呼びます。 木霊の聞こえる漆器。かねてから、そんな太田さんの器の在り方に注目してきました。今展では、特に木の力強さを主にした漆器をテーマに取り組んで頂きます。夏の盛りの開催となりますが、ご高覧頂ければ幸いです。店主

太田修嗣(おおたしゅうじ)プロフィール
1949年  愛媛県松山市生まれ
1981年  鎌倉・呂修庵にて塗師の仕事を始める
1983年  村井養作氏に師事 蒔絵および変り塗りを学ぶ
1987年  神奈川県厚木市にて独立
     ろくろ・指物・刳物 一貫制作による木漆工房を開く
1994年  愛媛県広田村(現・砥部町)に移転
2018年 現在 同地にて制作


太田修嗣 展  漆器の木霊
2018年7月7日(土)~15日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 7月7日(土)・8日(日) ※事情により中止
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

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by sora_hikari | 2018-07-02 17:47 | 太田修嗣2018

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