「東亨 展 金属のアフォーダンス」3日目

東亨 展 金属のアフォーダンス」(~6/17迄)の3日目。

地球の総重量の34.6%を占める鉄。溶鉱炉で溶かされ、様々な用途に加工された鉄は、やがて役割を終え、酸化して自然に還ろうとします。鉄に限らず、人間も含め万物は物質に還元されます。今そこにあるモノは、うたかたの儚き瞬間を目にしているに過ぎないのかもしれません。

東さんの「てっかり」と呼ばれるこれらの作品は亜鉛鉄板(トタン)を用いています。米屋の建材として使われたのち、十数年もの間、忘れらたように町中に置かれていたものです。人は朽ちていく姿を通し、得も言えぬ意識が呼び起こされることがあるでしょう。

魂の抜け落ちた素材を使って、あらたな造形を施す。素材を支配するのではなく、素材側からアフォード(もたらす)されると、東さんは言います。これらはジャンクを用いたアートというよりも、工芸に近い思考だと考えています。

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東 亨 展 金属のアフォーダンス
2018年6月9日(土)~17日(日) 会期中無休
次回在廊日 6月17日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図

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東 亨(あずま・りょう)プロフィール
1988年   三重県生まれ
2011年   大阪芸術大学 金属工芸コース修了
2011~14年  同大学にて助手
2015年~  社会福祉法人に勤務
2018年   現在、大阪府堺市在住 近隣で製作


by sora_hikari | 2018-06-11 19:09 | 東亨

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