2018年 04月 26日
「長谷川奈津展 林檎の花」 6日目
「長谷川奈津展 林檎の花」(~4/29迄)の6日目。
長谷川奈津さんの茶碗。粉引、鉄釉、林檎灰、松灰、唐津土など様々で、それぞれに個性がある1点ものです。普段の碗と比較すれば強い印象もありますが、全体的なトーンはやはり長谷川さんらしく落ち着いた風合いになっています。
一般的な抹茶碗よりも小さく、茶箱に入れて旅持ちできる小服サイズです。冒頭に茶碗と書きましたが、長谷川さんご自身は茶碗とは名乗らず、単に碗とされており、ご利用される方のお好みで使って頂きたいと考えています。
呼称についてもサイズについても、茶碗ならばこうでなければならないと限定しないところに長谷川さんの姿勢が表れます。お茶をたてるにも小服サイズで十分美味しく頂けるし、造形物としてもこの凝縮された大きさに意味を感じています。
うつわを作る時に、ご自身でまとめた古い陶磁器の写真ファイルを参考にすることがあるそうです。陶器もあれば磁器もある。無地も絵付けもある。その際、どれかを具体的に写すのではなく、全体から受け取る「何か」共通するもの。その心の動く「何か」をうつわに表したいと思っています。
茶碗であっても、それをどう解釈したかが作家にとって大切です。そこに人それぞれの生き方も顕れます。演出的でない素材から受け取った碗の姿。自我と他力。その折衷する頃合いが長谷川さんの茶碗の魅力だと思うのです。















長谷川奈津さんの茶碗。粉引、鉄釉、林檎灰、松灰、唐津土など様々で、それぞれに個性がある1点ものです。普段の碗と比較すれば強い印象もありますが、全体的なトーンはやはり長谷川さんらしく落ち着いた風合いになっています。
一般的な抹茶碗よりも小さく、茶箱に入れて旅持ちできる小服サイズです。冒頭に茶碗と書きましたが、長谷川さんご自身は茶碗とは名乗らず、単に碗とされており、ご利用される方のお好みで使って頂きたいと考えています。
呼称についてもサイズについても、茶碗ならばこうでなければならないと限定しないところに長谷川さんの姿勢が表れます。お茶をたてるにも小服サイズで十分美味しく頂けるし、造形物としてもこの凝縮された大きさに意味を感じています。
うつわを作る時に、ご自身でまとめた古い陶磁器の写真ファイルを参考にすることがあるそうです。陶器もあれば磁器もある。無地も絵付けもある。その際、どれかを具体的に写すのではなく、全体から受け取る「何か」共通するもの。その心の動く「何か」をうつわに表したいと思っています。
茶碗であっても、それをどう解釈したかが作家にとって大切です。そこに人それぞれの生き方も顕れます。演出的でない素材から受け取った碗の姿。自我と他力。その折衷する頃合いが長谷川さんの茶碗の魅力だと思うのです。















長谷川奈津展 林檎の花
2018年 4月21日(土)~29日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図
長谷川奈津プロフィール
1967年 東京生まれ
1994年 東京芸術大学 大学院陶芸専攻終了
1995年 青木亮氏のもと塊工房で学ぶ
1997年 神奈川県津久井郡(現 相模原市)に築窯
2018年 現在同地にて作陶
by sora_hikari | 2018-04-26 18:42 | 長谷川奈津 展