2018年 04月 24日
「長谷川奈津展 林檎の花」 4日目
「長谷川奈津展 林檎の花」(~4/29迄)の4日目。
長谷川奈津さんの皿と鉢。3寸(9cm)の豆皿から一尺(30cm)の大鉢まで。林檎の木を燃やした際に出来る灰を釉薬に使って生れる淡い色。薄紅のそれは、林檎あるいはハナミズキの花を思わせます。
うつわには自然な色の重なりを出したいと思っているそうです。それは激しい窯変から得るのではなく、土・釉薬・焼成の加減で折り重なるように生れる静かな色合いです。ここに長谷川さんの考えが顕れます。
皿や鉢は平面的ゆえに絵画性を伴います。料理を盛り付ける背景でありながら、独立した造形性も感じ取りたいと思います。観賞者と対象物を二分しない関係。そこに生れる食を通した糧、季節、会話、時間、恵み。双方に通じ合うこの存在を何と表現すればいいのでしょう。長谷川さんの器を見ていると、うつわの意味を考えさせられるのです。










長谷川奈津さんの皿と鉢。3寸(9cm)の豆皿から一尺(30cm)の大鉢まで。林檎の木を燃やした際に出来る灰を釉薬に使って生れる淡い色。薄紅のそれは、林檎あるいはハナミズキの花を思わせます。
うつわには自然な色の重なりを出したいと思っているそうです。それは激しい窯変から得るのではなく、土・釉薬・焼成の加減で折り重なるように生れる静かな色合いです。ここに長谷川さんの考えが顕れます。
皿や鉢は平面的ゆえに絵画性を伴います。料理を盛り付ける背景でありながら、独立した造形性も感じ取りたいと思います。観賞者と対象物を二分しない関係。そこに生れる食を通した糧、季節、会話、時間、恵み。双方に通じ合うこの存在を何と表現すればいいのでしょう。長谷川さんの器を見ていると、うつわの意味を考えさせられるのです。










長谷川奈津展 林檎の花
2018年 4月21日(土)~29日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図
長谷川奈津プロフィール
1967年 東京生まれ
1994年 東京芸術大学 大学院陶芸専攻終了
1995年 青木亮氏のもと塊工房で学ぶ
1997年 神奈川県津久井郡(現 相模原市)に築窯
2018年 現在同地にて作陶
by sora_hikari | 2018-04-24 18:07 | 長谷川奈津 展