2018年 03月 15日
「渡辺林平展 備前より」 6日目
「渡辺林平展 備前より」(~3/18迄)の6日目。
渡辺林平さんの粉引、灰釉の碗、丼、鉢。手びねりを主体とする焼締めに対して、こちらはろくろの呼吸が伝わってくるお仕事です。そのシルエット、ろくろ目、高台の取り方から、基本軸に井戸や粉青沙器を志向していることが分かります。しかし茶陶的なアプローチではなく、くせを間引くことで留まる凡庸さが、逆説的に食器としての佇まいを担保しています。価格は2500~6000円の範囲でさほど尊大ではなく。この緩衝のバランスが、美術工芸の領域で活動を続けてきた渡辺さんらしく、日常性と一品性の融合点を見出そうと探った成果なのです。












渡辺林平さんの粉引、灰釉の碗、丼、鉢。手びねりを主体とする焼締めに対して、こちらはろくろの呼吸が伝わってくるお仕事です。そのシルエット、ろくろ目、高台の取り方から、基本軸に井戸や粉青沙器を志向していることが分かります。しかし茶陶的なアプローチではなく、くせを間引くことで留まる凡庸さが、逆説的に食器としての佇まいを担保しています。価格は2500~6000円の範囲でさほど尊大ではなく。この緩衝のバランスが、美術工芸の領域で活動を続けてきた渡辺さんらしく、日常性と一品性の融合点を見出そうと探った成果なのです。












渡辺林平展 備前より
2018年3月10日(土)~18日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図
渡辺林平プロフィール
1974年 岡山市に生まれる
2001年 備前陶芸センター修了
2002年 備前に全地下式穴窯を築窯
2018年 現在、岡山県備前市にて製作
by sora_hikari | 2018-03-15 18:18 | 渡辺林平