2018年 01月 20日
「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 8日目
「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」の8日目。
秩父の武甲山と小泉さんの六畳一間のアトリエ兼、生活空間。取りあえず並べられた作品、絵の具の盛り上がったパレット、描き汚れたこたつ板、民間信仰物、歴史書など。こう書くとヘンリー・ダーガーのアトリエのような偏執的で雑然とした様子に思うかもしれませんが、さにあらず絵を描く道具がこれしかないのかと驚くほど、こざっぱりとした作業場です。いや、道具が少ないからこそ、悶々とした思いを真っ直ぐに表現できるのかもしれません。絵に向かう日頃の作業が目に浮かびます。
幼少期に考古好きの叔父から見せてもらった土器片に高揚して以来、近所で縄文土器片を拾って集める風変わりな少年時代だったそうです。中学、高校時代にはギター、そして歴史好きが高じて大学では日本史を専攻。しかしここではないと3年で中退。長野県にある信濃デッサン館で見た村山槐多、関根正二、松本竣介たちの絵に影響を受け、絵を描き始めたそうです。絵の専門教育を受けるでもなく、自分の思いを描くために選んだ道。一般的な経済活動を思えば、なんとも不可解な選択です。一途と言うか、不器用というか。その無垢な動機が、やはり小泉直彦の絵の魅力でもあるでしょう。この時世にあって戦略なき、純粋さ。本人と会えば、少しは納得して頂けるのではないでしょうか。
明日はいよいよ最終日、小泉さんが在廊します。
秩父の武甲山と小泉さんの六畳一間のアトリエ兼、生活空間。取りあえず並べられた作品、絵の具の盛り上がったパレット、描き汚れたこたつ板、民間信仰物、歴史書など。こう書くとヘンリー・ダーガーのアトリエのような偏執的で雑然とした様子に思うかもしれませんが、さにあらず絵を描く道具がこれしかないのかと驚くほど、こざっぱりとした作業場です。いや、道具が少ないからこそ、悶々とした思いを真っ直ぐに表現できるのかもしれません。絵に向かう日頃の作業が目に浮かびます。
幼少期に考古好きの叔父から見せてもらった土器片に高揚して以来、近所で縄文土器片を拾って集める風変わりな少年時代だったそうです。中学、高校時代にはギター、そして歴史好きが高じて大学では日本史を専攻。しかしここではないと3年で中退。長野県にある信濃デッサン館で見た村山槐多、関根正二、松本竣介たちの絵に影響を受け、絵を描き始めたそうです。絵の専門教育を受けるでもなく、自分の思いを描くために選んだ道。一般的な経済活動を思えば、なんとも不可解な選択です。一途と言うか、不器用というか。その無垢な動機が、やはり小泉直彦の絵の魅力でもあるでしょう。この時世にあって戦略なき、純粋さ。本人と会えば、少しは納得して頂けるのではないでしょうか。
明日はいよいよ最終日、小泉さんが在廊します。
小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作
by sora_hikari | 2018-01-20 18:09 | 小泉直彦 絵画展