2017年 11月 04日
「田淵太郎展 幽玄白磁」花入
「田淵太郎展 幽玄白磁」(~11/11迄)の2日目。
田淵さんの窯変白磁花入。大壺から小壺まで12選。見所の多い作品です。
白磁を薪窯で焼く。炎と灰によって生まれる窯変(ようへん)。
古来より、如何に雑分をなくし純度をあげていくか。それは焼き物の歴史のなかで常に技術向上の命題でした。その頂点に純白の器が鎮座します。高貴な白。約1000年前、中国宋代にその完成をみます。江戸に入って磁器が作られるまで日本でも白の器は憧れでした。
その歴史に遡行するように定石を破って、窯の中でおこる変化を、そのまま器胎に受け止めたのが田淵太郎さんの窯変(ようへん)白磁なのです。水平方向に加わる火力。垂直方向にながれる灰。酸化と還元炎。いくつもの因子が複雑に絡み合い、手では描けぬ景色とマチエールが生れます。花入のような立面と曲面で構成されたフォルムには、それが顕著に表れます。
ここに何を見るのか。その奥行きを感じて頂ければと思います。












田淵さんの窯変白磁花入。大壺から小壺まで12選。見所の多い作品です。
白磁を薪窯で焼く。炎と灰によって生まれる窯変(ようへん)。
古来より、如何に雑分をなくし純度をあげていくか。それは焼き物の歴史のなかで常に技術向上の命題でした。その頂点に純白の器が鎮座します。高貴な白。約1000年前、中国宋代にその完成をみます。江戸に入って磁器が作られるまで日本でも白の器は憧れでした。
その歴史に遡行するように定石を破って、窯の中でおこる変化を、そのまま器胎に受け止めたのが田淵太郎さんの窯変(ようへん)白磁なのです。水平方向に加わる火力。垂直方向にながれる灰。酸化と還元炎。いくつもの因子が複雑に絡み合い、手では描けぬ景色とマチエールが生れます。花入のような立面と曲面で構成されたフォルムには、それが顕著に表れます。
ここに何を見るのか。その奥行きを感じて頂ければと思います。












田淵太郎展 ~幽玄白磁~
2017年11月3日(金・祝日)~11日(土) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
窯変白磁面取茶碗 径135 高さ110mm
田淵太郎プロフィール
1977年 香川県生まれ
2000年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2007年 香川県高松市に穴窯を築窯
2017年 現在、同地にて制作
by sora_hikari | 2017-11-04 18:45 | 田淵太郎2017