2017年 10月 09日
「梶原靖元・豊増一雄 二人展 唐津と有田」 梶原靖元・茶碗
「梶原靖元・豊増一雄 二人展 唐津と有田」(~10/15迄)の3日目。
梶原靖元さんの茶碗6選。分かり易く定型化した唐津スタイルとは別のアプローチ。そこには芯に貫かれた梶原さんの信念があります。
梶原さんの古唐津への取り組みは、原料からの見直しでした。それは桃山再興ブームのおきた昭和初めから、現在まで続く焼き物史観に沿って作られた古陶写しへの懐疑心でもあったのです。何故なら、本歌となる400年以上前の器と、それらは質感に差があるからです。本来の古唐津は堅い石のような質感であり、当時の陶工たちは土ものではなく、あくまで白瓷を作ることを前提にした、素材や焼成方法であったことを確信します。それを立証するために、唐津で採れる砂岩や頁岩を砕いて胎土とする実践を繰り返してきました。その地道な努力の結果が、現在の梶原さんの器に繋がっています。梶原さんの器は、焼き物史を再検証するデータとしても意味があると思っています。

10) 山清白土茶碗 13.0 6.8cm

10) 山清白土茶碗 13.0 6.8cm

10) 山清白土茶碗 13.0 6.8cm

7) 黝青釉半筒茶碗 12.0 5.9cm

7) 黝青釉半筒茶碗 12.0 5.9cm

7) 黝青釉半筒茶碗 12.0 5.9cm

6) 斑唐津沓茶碗 10.5 7.2cm

6) 斑唐津沓茶碗 10.5 7.2cm

6) 斑唐津沓茶碗 10.5 7.2cm

12)唐津半筒茶碗 11.5 6.9cm

12)唐津半筒茶碗 11.5 6.9cm

12)唐津半筒茶碗 11.5 6.9cm

4) 耀黒茶碗 12.6 8.1cm

4) 耀黒茶碗 12.6 8.1cm

4) 耀黒茶碗 12.6 8.1cm

8)堅木灰茶碗 13.9 5.5cm

8)堅木灰茶碗 13.9 5.5cm

8)堅木灰茶碗 13.9 5.5cm
梶原靖元さんの茶碗6選。分かり易く定型化した唐津スタイルとは別のアプローチ。そこには芯に貫かれた梶原さんの信念があります。
梶原さんの古唐津への取り組みは、原料からの見直しでした。それは桃山再興ブームのおきた昭和初めから、現在まで続く焼き物史観に沿って作られた古陶写しへの懐疑心でもあったのです。何故なら、本歌となる400年以上前の器と、それらは質感に差があるからです。本来の古唐津は堅い石のような質感であり、当時の陶工たちは土ものではなく、あくまで白瓷を作ることを前提にした、素材や焼成方法であったことを確信します。それを立証するために、唐津で採れる砂岩や頁岩を砕いて胎土とする実践を繰り返してきました。その地道な努力の結果が、現在の梶原さんの器に繋がっています。梶原さんの器は、焼き物史を再検証するデータとしても意味があると思っています。


















梶原靖元・豊増一雄 二人展 ~唐津と有田~
2017年10月7日(土)~15日(日) 会期中無休
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市小仙波町1-7-6)地図
画像クリックで拡大
梶原靖元プロフィール
1962年 佐賀県伊万里市生まれ
1980年 唐津焼太閤三ノ丸窯で修業
1986年 京都 平安陶苑に勤務
1989年 大丸北峰氏に師事
1997年 佐賀県唐津市相知町に築窯
2017年 現在、同地にて作陶
豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1990年 京都府立陶工訓練校 修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2017年 現在、佐賀県有田町にて作陶
by sora_hikari | 2017-10-09 18:01