2017年 09月 30日
「 森岡成好 茶碗展 」 基本
「 森岡成好 茶碗展 」の8日目。会期は明日10/1(日)までとなりました。
作る現場に行くと、いろいろ腑に落ちることが多いです。何故それが生れてきたのか。思っていた通りの時もあれば、意外なこともある。人と物が繋がっていく実感が良いですね。骨董とはまた違う、現世の作家さんならではの面白さだと思います。
和歌山県の高野山の麓にある森岡さんの自宅を訪ねると、いつもそのスケールに圧倒される訳ですが、一方で基本に忠実であり続ける生き方に大いに感化されます。
毎日朝早く起きて夕方まで仕事をする。三食の食事をおこたらず、季節ごとの素材を使って料理をする。山や海の恵みを大切にし、手間を惜しまず出汁をとる。複雑に加工された料理や菓子よりも、素材を素直に生かした単純な料理が一番美味しい。毎晩の晩酌は怠らない。本を読み、学び、山を歩き、鳥の声を聞く。多くの人が集い、語り、笑い、歌う。
暮らしの一環の中に器づくりがある。原土を掘って薪で焼く。素材が肝心。難しいことはしない。愚直な経験の積み重ね。昔から脈々と人の営みの中にあった仕事。無理のない循環。継続すること。等身大の器。実践こそ言葉。飾らないお人柄。そういう器には嘘が入らない。
複雑化した社会構造の中にいると、当たり前の事がなかなか実践出来ないものです。「なんのために生きてるの?」と問われているようで、心の奥に刺さります。自己の悔恨でもあり、心の沐浴でもある。そういう文脈のなかで森岡さんの器の意味を感じるのです。
森岡成好さんの日常を綴ったブログ
https://shige-yuri.net/
作る現場に行くと、いろいろ腑に落ちることが多いです。何故それが生れてきたのか。思っていた通りの時もあれば、意外なこともある。人と物が繋がっていく実感が良いですね。骨董とはまた違う、現世の作家さんならではの面白さだと思います。
和歌山県の高野山の麓にある森岡さんの自宅を訪ねると、いつもそのスケールに圧倒される訳ですが、一方で基本に忠実であり続ける生き方に大いに感化されます。
毎日朝早く起きて夕方まで仕事をする。三食の食事をおこたらず、季節ごとの素材を使って料理をする。山や海の恵みを大切にし、手間を惜しまず出汁をとる。複雑に加工された料理や菓子よりも、素材を素直に生かした単純な料理が一番美味しい。毎晩の晩酌は怠らない。本を読み、学び、山を歩き、鳥の声を聞く。多くの人が集い、語り、笑い、歌う。
暮らしの一環の中に器づくりがある。原土を掘って薪で焼く。素材が肝心。難しいことはしない。愚直な経験の積み重ね。昔から脈々と人の営みの中にあった仕事。無理のない循環。継続すること。等身大の器。実践こそ言葉。飾らないお人柄。そういう器には嘘が入らない。
複雑化した社会構造の中にいると、当たり前の事がなかなか実践出来ないものです。「なんのために生きてるの?」と問われているようで、心の奥に刺さります。自己の悔恨でもあり、心の沐浴でもある。そういう文脈のなかで森岡さんの器の意味を感じるのです。
森岡成好さんの日常を綴ったブログ
https://shige-yuri.net/
森岡成好 茶碗展
2017年9月23日(土)~10月1日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2017年 現在、和歌山県かつらぎ町にて制作
by sora_hikari | 2017-09-30 17:31 | 森岡成好2017