2017年 09月 14日
「横内みえ 漆展 飾り」 糸玉
「 横内みえ 漆展 飾り 」(~9/17迄)の6日目。
麻紐を巻いて漆を塗った「糸玉」。今展の飾りのテーマに合わせて製作した作品です。
「糸玉」は縄文後期に作られた荢麻を束ねて、くるりと巻かれた状態で朱漆を施されたものですが、実際の用途は分かっていないそうです。時代が古くなればなるほど、繊維は酸化して残りづらいため、土器に比べて出土は難しく、湿地などの特殊な場所でしか見つからないそうです。
漆は古くは12000年も昔から使われ、土器、木製品、布などに塗られたり、接着に使われています。当時の布や糸は、植物から一本づつ紡いで織り、寒さに暖をとる生死に係る貴重な存在だったでしょうから、それを神に捧げるものとして納めたことは想像に難くありません。縄文期の結ばれた糸、そして朱色の漆も、きっと神聖な役割を果たしたのでしょう。
横内さんの作る「糸玉」は、縄文期の結びの形状とは異なり、こけしのような形状に糸を巻き、直立した姿をしています。それは心を念ずる仏様のような意味も感じ受けます。
麻紐を巻いて漆を塗った「糸玉」。今展の飾りのテーマに合わせて製作した作品です。
「糸玉」は縄文後期に作られた荢麻を束ねて、くるりと巻かれた状態で朱漆を施されたものですが、実際の用途は分かっていないそうです。時代が古くなればなるほど、繊維は酸化して残りづらいため、土器に比べて出土は難しく、湿地などの特殊な場所でしか見つからないそうです。
漆は古くは12000年も昔から使われ、土器、木製品、布などに塗られたり、接着に使われています。当時の布や糸は、植物から一本づつ紡いで織り、寒さに暖をとる生死に係る貴重な存在だったでしょうから、それを神に捧げるものとして納めたことは想像に難くありません。縄文期の結ばれた糸、そして朱色の漆も、きっと神聖な役割を果たしたのでしょう。
横内さんの作る「糸玉」は、縄文期の結びの形状とは異なり、こけしのような形状に糸を巻き、直立した姿をしています。それは心を念ずる仏様のような意味も感じ受けます。
横内みえ 漆展 ~飾り~
2017年9月9日(土)~17日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
次回在廊日 9月17日(日)午後より
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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横内みえ プロフィール
1982年 山梨県生まれ
2006年 金沢美術工芸大学美術 工芸学部
2008年 金沢美術工芸大学 大学院 修了
2010年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2017年 現在、山梨県南アルプス市 在住
by sora_hikari | 2017-09-14 13:23 | 横内みえ展