2017年 05月 29日
「教草 古布展」自然布
「教草 古布展」(~6/4迄)の3日目。
本日ご紹介するのは自然布。麻を素材とする織物以外に、日本では古来から草木を用いた布を作っていました。葛布(くずふ)、科布(しなふ)、紙布(しふ)、芭蕉布(ばしょうふ)、苧屑(オクソ ※カラムシの屑)など。その土地土地に合わせた自然素材で、植物ごとの独特の素材感が魅力的です。
当時は野良着や袴、風呂敷や袋など日常の中の布着として使われました。手間ひまのかかる造りだけに、庶民の暮らしの息吹を感じることができます。日本人が長く植物と共生してきた歴史でもあり、骨董価値よりも民俗学的に興味深い布です。原始布と呼ばれるのもそうした所以でしょう。
この土着の素朴さと実直な姿が印幡さんの心を動かすのだろうと思います。
芭蕉布(ばしょうふ)
葛布(くずふ)
紙布(しふ)
科布(しなふ)
オクソ
科布の暖簾(のれん)
本日ご紹介するのは自然布。麻を素材とする織物以外に、日本では古来から草木を用いた布を作っていました。葛布(くずふ)、科布(しなふ)、紙布(しふ)、芭蕉布(ばしょうふ)、苧屑(オクソ ※カラムシの屑)など。その土地土地に合わせた自然素材で、植物ごとの独特の素材感が魅力的です。
当時は野良着や袴、風呂敷や袋など日常の中の布着として使われました。手間ひまのかかる造りだけに、庶民の暮らしの息吹を感じることができます。日本人が長く植物と共生してきた歴史でもあり、骨董価値よりも民俗学的に興味深い布です。原始布と呼ばれるのもそうした所以でしょう。
この土着の素朴さと実直な姿が印幡さんの心を動かすのだろうと思います。
教草 古布展
2017年5月27日(土)~6月4日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
展示協力 骨董うまこし
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市)地図
画像クリックで拡大
教草 印幡真由美プロフィール
1982年 東京生まれ
2005年 武蔵野美術大学造形学部(芸術文化学科)修了
所属した研究室に勤務
2007年 販売職や博物館勤務の傍ら、染織に関して情報収集する
2014年 骨董市に初出店
2017年 現在、骨董市や古道具企画展にて活動中
by sora_hikari | 2017-05-29 20:59 | 教草