2017年 04月 02日
「服部竜也展 神は細部に宿る」 花と心
「 服部竜也展 神は細部に宿る 」(~4/9迄)の2日目。
今展では服部さんに新しく花入れを作って頂きました。既に茶器、食器では定評があり、特に中国茶関連の道具は、最近中国で高い評価を得ています。
そのような中、敢えて花入れ、それも茶席を意識した古典的な形を選んだのは、より精神的世界と結びつく道具の象徴としてチャレンジして頂きたかったからです。花入れはもちろん用途のある道具ではありますが、実用度の高い食器に比して、より象徴性が求められます。食器がお腹を満たす補助をするならば、花入れは心を満たす手助けをしてくれるでしょう。
花をいける。それは精神的純度の高い行為です。それを受け止める道具としてお客様に選んで頂く。造形性だけに留まらず、どう心を描くかを学ぶにはとても大切な器です。
今回の花は、茨城県古河市の齊藤謙大(さいとうけんた)さんに入れて頂きました。自ら山野草を栽培し、花もいける方。ぎりぎりまで削ぎ落としたストイックな姿。「細部に神が宿る」というテーマを意識しています。服部さんの花入に、自然をトリミングして際立つ景色を描いてくれました。
この邂逅が、さらに服部さんのお仕事に深みを増すことを願っています。
錆銀彩尊式花入 ベトナム椿、枯れ草
錆銀彩 曽呂利花入 雪柳、木瓜
錆銀彩花入 山つつじ、アブラチャン
錆銀彩花入 武蔵鐙(ムサシアブミ)
銀彩曽呂利花入 白花あけび、割れ竹
今展では服部さんに新しく花入れを作って頂きました。既に茶器、食器では定評があり、特に中国茶関連の道具は、最近中国で高い評価を得ています。
そのような中、敢えて花入れ、それも茶席を意識した古典的な形を選んだのは、より精神的世界と結びつく道具の象徴としてチャレンジして頂きたかったからです。花入れはもちろん用途のある道具ではありますが、実用度の高い食器に比して、より象徴性が求められます。食器がお腹を満たす補助をするならば、花入れは心を満たす手助けをしてくれるでしょう。
花をいける。それは精神的純度の高い行為です。それを受け止める道具としてお客様に選んで頂く。造形性だけに留まらず、どう心を描くかを学ぶにはとても大切な器です。
今回の花は、茨城県古河市の齊藤謙大(さいとうけんた)さんに入れて頂きました。自ら山野草を栽培し、花もいける方。ぎりぎりまで削ぎ落としたストイックな姿。「細部に神が宿る」というテーマを意識しています。服部さんの花入に、自然をトリミングして際立つ景色を描いてくれました。
この邂逅が、さらに服部さんのお仕事に深みを増すことを願っています。
Hattori Tatsuya God is in the Details
服部竜也展 神は細部に宿る
2017年4月1日(土)~9日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
画像クリックで拡大
服部竜也 プロフィール
1978年 岐阜県多治見市生まれ
2004年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2017年 現在、岐阜県土岐市にて製作
by sora_hikari | 2017-04-02 21:12 | 服部竜也2017