2017年 03月 24日
「山田隆太郎展 土から生れし」 7日目

「 山田隆太郎 展 土から生れし 」(3/26迄)の7日目。会期は残すところ2日となりました。
山田さんが作る器は、決して特別なことをしている訳ではありません。赤土に白化粧を施して焼く。粉引の器のごく一般的なプロセスを踏んでいます。
例えれば肉じゃが料理。細かな違いはあっても、大きく使う素材が変わる訳ではありません。しかし家庭ごと、お料理屋さんごとに千差万別の味があることも事実。素材の組み合わせ、調味料の比率、火加減などなど。要素はシンプルでも、その掛け合わせによって、実に多くの個性が生れます。
日常使いを基本とする山田さんの器も似たようなもの。その定番料理にどれだけ自分なりの深みを求められるか。そこがこだわりなんです。
技を究めるフレンチや懐石もいいけれど、あまりに奇をてらい過ぎた創作料理は、素材自体が破たんしていることもありますね。
毎日でも食べたくなる味。これは意外と難しいことです。肝心なのは、素材の味を失わないこと。そして最後に入れる愛情ひと匙でしょうか。
土から生れし器。それは素材のこだわりと愛で出来ている。
山田隆太郎展 土から生れし
2017年3月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 ※26日最終日は17時で終了します。
※3/26の最終日に山田さんが在廊します
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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山田隆太郎プロフィール
1984年 埼玉県生まれ
2007年 多摩美術大学環境デザイン学科修了
造形家 樋口健彦氏に師事
2010年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
多治見市にて独立
2014年 神奈川県相模原市(旧・藤野町)に移転
2017年 現在 同地にて作陶
by sora_hikari | 2017-03-24 21:56 | 山田隆太郎