2017年 03月 13日
「山田隆太郎展 土から生れし」 開催のご案内
3/18(土)から26(日)に開催する「 山田隆太郎 展 土から生れし 」のご案内です。
山田隆太郎さんは現在、神奈川県相模原市(旧・藤野町)の山間部にある古民家で制作しています。元々、故・青木亮さんが工房とされていたところを借り受けました。作るうつわは写真の通り、いわゆる「土もの」がメイン。粉引や鉄釉などその源流は朝鮮の古い器に繋がりますが、古典をそのまま再現することを目的とせず、あくまでご自身の眼による現代の「うつわ」を本題としています。従来より使い易さ、味わい深さを主にした「食器」を中心に製作していますが、本展では地元で掘った原土による薪窯焼成の一点ものなど、より強い「うつわ」へのチャレンジも見られ、個性のある出品物が見所となります。
大学時代は環境デザイン学科でインテリアを学びました。在学中に陶芸教室に通ったことが契機となり、卒業後は造形作家・樋口健彦氏のもとでアルバイト、そして多治見の意匠研究所で本格的に陶芸を学びました。その地で6年過ごした後、2014年に今の工房に移り、現在に至ります。造形家の手伝いや意匠研卒という経歴からすると、もっと作家志向の強い「アート作品」を目指していてもおかしくないのですが、さにあらず、日常を基盤とする「うつわ」の美しさを求める方向を選んだことが、山田さんのユニークな所でしょう。
滋味豊かな「うつわ」。言葉にすると単純ですが、それを実現するには外形的要素だけでなく、謙虚な精神性に基づいてこそ近づけるのではないかと思います。土から生れしものは、大地のような揺らぎない美しい世界と繋がっている。山田さんの「うつわ」を見ると、そう思うのです。どうぞお出掛けください。店主
プロフィール
1984年 埼玉県生まれ
2007年 多摩美術大学環境デザイン学科修了
造形家 樋口健彦氏に師事
2010年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
多治見市にて独立
2014年 神奈川県相模原市(旧・藤野町)に移転
2017年 現在 同地にて作陶
山田隆太郎展 土から生れし
2017年3月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
作家在廊日 3月18日(土)、19日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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by sora_hikari | 2017-03-13 18:00 | 山田隆太郎