2017年 02月 14日
「 遠くの太鼓 」展 2/18(土)より
見えざる力の使者である動物たちは、もはや原始時代のようには、人類を教え導く役割を果たしていない。熊、ライオン、象、大角ヤギ、羚羊などはわれわれが訪れる動物園のおりの中にいる。
人間はもはや未開の原野や処女林の世界にやってきた新参者ではない。われわれのすぐそばにいるのは野獣や野鳥ではなく、火の星の周囲を絶え間なく回っている惑星の上で、物と空間を争いあっている同じ人間どもである。
われわれは肉体的にも精神的にも、数十万年続いた旧石器時代の狩猟民族の世界に住んでいる訳ではない。にもかかわらず、われわれの肉体の形そのものは、また精神構造も、彼らの生活とライフスタイルとに大きく負うている。
彼らの使者である動物たちの記憶は、なぜかまだわれわれの内に眠っているに相違ない。その証拠に、われわれが未開の地に足を踏み入れるとき、それらはふと目覚めて動き出す。それらは稲妻の光を見ると驚いて目を覚ます。
そして、われわれが原始的な壁画のある大洞窟を訪れるときも、それらはやはり目を覚まして、太古を思い出す。そういう洞窟のシャーマンたちが恍惚境に入ったときは、内面的な暗がりのなかに陥ったことだろうが、それがどんなものであれ、同じ暗がりがわれわれ自身の内部にあって、われわれは眠りのたびにそこを訪れているに違いない。
ジョーゼフ・キャンベル「アニマル・パワーの道」より引用
遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
出展者在廊日 2月18日(土)
Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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by sora_hikari | 2017-02-14 23:39 | 遠くの太鼓