「 遠くの太鼓 」展 開催のお知らせ

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 インドネシア ティモール島 祖先仮面 (中川伸二)


2/18(土)から26(日)に開催する「 遠くの太鼓 」展のお知らせです。

遠い昔、まだ人の周りに精霊や神が存在した頃、人の作るものは祭祀具も実用具も区別なく、信仰の対象として作られていました。言語や文明が発達し、人間主体の社会が形成されると共に、その象徴性は人の自己表現に取り替わっていきます。しかし未だ科学では解明しきれない無極の宇宙から極微な分子の世界まで、人は目に見えぬ力によって司られています。

昨今のアールブリュット(アウトサイダーアート)、トライバルアートへの関心は、人は何故作るのかという創生への根源的な問い掛けです。今、再び絶対的なものに捧げた造形物を見るとき、人はあらためて畏怖の念を抱き、そこに籠められた純粋な美しさに気付くのです。

今展にはプリミティブ、民族的、土俗的な物が並びますが、決してアカデミックな文脈から集められた物ではなく、今この時代に人の心を揺さぶる「美の鼓動」として、時代・地域・用途など既成の尺度を超えて蒐集・創作されたものです。形から入るのではなく、未知の力を体で受け止めるように心を開けば、本来人に備わった原始の感性を呼び起こしてくれます。アートも工芸も骨董も、目に見えぬ「知覚」によって捉えてみる。それが今展のテーマです。

昨年の「衝撃の美」に続く第二弾。Sezuan Antiques & Artの岩橋直哉さん、そして個人コレクターの中川伸二さん、画家の吉原航平さんを新たに迎え、展覧いたします。

遠くから聞こえてくる太鼓の音。それは微かながらも確かな振動で心の奥から突上げてきます。それは次の時代が要請する新たな「美の鼓動」ではないでしょうか。 店主

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 紙偶 (吉原航平)

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 妙見菩薩(Sezuan Antiques & Art)

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 ティモール 骨仮面(Sezuan Antiques & Art)

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 傀儡子(くぐつ)頭 (Sezuan Antiques & Art)

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 アフリカ トーゴ ランバ族 守護神像(中川伸二)

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 泥偶 (吉原航平)

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 インドネシア スラウェシ島 岩墓の扉 (中川伸二)


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出展者在廊日 2月18日(土)

Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)

ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-01 18:51 | 遠くの太鼓

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