2016年 12月 12日
「伊藤雅風 展 急須バカ」 土ありき
「伊藤雅風 展 急須バカ」 (~12/18迄)の3日目。
伊藤雅風さんの急須の根幹にあるのは、土作りです。知多半島の赤土や田土を中心に使っています。弁柄や長石を混ぜず、またミルですって粒子を細かくすることもしません。土を水簸(すいひ)と呼ばれる水で土を沈殿させて濾していく作業をひたすら繰り返すことで土を作りしていきます。
その作業に約半年を費やし、さらに1年土を寝かすことで、ようやく急須に使う土が出来あがります。朱泥が発明された明治時代の「本朱泥」と呼ばれる急須の土作りの昔ながらの方法を踏襲しています。
急須の産地・常滑ですから同種の粘土を材料屋さんから購入することは簡単です。なぜそんな手間をかけるのか。答はシンプルです。自分の急須は焼締めだから、土にこだわらなければ意味がない。それは、土を焼いた表面がそのままお茶の味に関わるから。
土作り、成形、焼成、そして梱包作業まで、徹底した一貫性。それでようやく自分の急須になると言い切ります。その完成度の高さから、年配の作家と思われることが多いそうですが、若干28歳。常滑の急須作家の有望株なのです。
炭化筋挽急須 ¥15,000(税別)
本朱泥茶銚 ¥18,000(税別)
藻掛急須 ¥15,000(税別)
炭化茶銚 ¥20,000(税別)
梨皮烏泥急須 ¥15,000(税別)
豆急須 ¥10,000(税別)
藻掛宝瓶 ¥15,000(税別)
黄泥絞り出し ¥12,000(税別)
黄泥蓋碗 ¥10,000(税別)
伊藤雅風さんの急須の根幹にあるのは、土作りです。知多半島の赤土や田土を中心に使っています。弁柄や長石を混ぜず、またミルですって粒子を細かくすることもしません。土を水簸(すいひ)と呼ばれる水で土を沈殿させて濾していく作業をひたすら繰り返すことで土を作りしていきます。
その作業に約半年を費やし、さらに1年土を寝かすことで、ようやく急須に使う土が出来あがります。朱泥が発明された明治時代の「本朱泥」と呼ばれる急須の土作りの昔ながらの方法を踏襲しています。
急須の産地・常滑ですから同種の粘土を材料屋さんから購入することは簡単です。なぜそんな手間をかけるのか。答はシンプルです。自分の急須は焼締めだから、土にこだわらなければ意味がない。それは、土を焼いた表面がそのままお茶の味に関わるから。
土作り、成形、焼成、そして梱包作業まで、徹底した一貫性。それでようやく自分の急須になると言い切ります。その完成度の高さから、年配の作家と思われることが多いそうですが、若干28歳。常滑の急須作家の有望株なのです。
伊藤雅風 展 ~急須バカ~
2016年12月10日(土)~18日(日) 会期中無休
営業時間11時~18時
次回在廊日 12月17日(土)・18日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
※12/17(土)・18(日)は、伊藤雅風さんによる茶席をもうけます。詳細は後日ご案内します。
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伊藤雅風(いとう・がふう)プロフィール
1988年 愛知県常滑市に生まれる
2007年 常滑高等学校セラミック科卒業
2009年 村越風月氏に師事
2011年 名古屋造形大学産業・工芸コース卒業
2012年 独立
2016年 現在、愛知県常滑市にて制作
by sora_hikari | 2016-12-12 19:32 | 伊藤雅風