2016年 11月 07日
「中野知昭 漆器展 千年の形」 開催のお知らせ
11/12(土)-20(日)に開催する「中野知昭 漆器展 千年の形」 のご案内です。
中野知昭さんは漆器の里、福井県鯖江市の河和田で塗師をしています。河和田塗りは「塗り立て」と呼ばれる刷毛塗りで最後に仕上げるのが特徴です。磨きを行わずに、塗りだけで綺麗に終わらせるのは、集中した神経と技術が必要になります。中野さんもその伝統を受け、上塗りの美しさに誇りをもっています。仕上げにたっぷり漆を塗り、かつ綺麗な面を保つことは、簡単なようで難しい技術です。それは使って行く過程で堅牢さにも繋がります。伝統を引き継いだ正攻法の塗物。それが中野知昭さんの漆器の根幹なのです。
今回、新作の皿と鉢を発表します。それは中国宋代の定窯で作られた白瓷の形に倣っています。千年の時を経ても変わらぬ気高く神聖な形。そのフォルムに中野さんの塗りの美しさを重ねたらどうなるか。それが今回の本題となりました。光を受けた柔らかな質感、手にしたときの触感の心地よさ、表層の奥にあるしっかりとした存在感。千年の形と漆の塗りがお互いに極まった時、漆の語源である、まさに「麗し」の姿となるのです。
本展では新作の他に、定番で作っている椀、鉢、皿、丼、盆、箸、匙をはじめ、正月の場を彩る重箱、酒器、隅切膳も並びます。何と言っても漆器にとって年末年始は特別な場。誰もが納得できる漆器を選びました。どうぞお正月準備も兼ねてお越し頂ければ幸いです 店主
中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動
中野知昭 漆器展 千年の形
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時
作家在廊日 11月12日(土)・13日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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by sora_hikari | 2016-11-07 11:00 | 中野知昭2016