2016年 10月 20日
「森岡成好展 壺中有天」 壷ロマン
「森岡成好展 壺中有天」の6日目。
今回の本題である大壺と甕(かめ)。店内一番の見所です。
中世の貯蔵器の形に通じています。森岡さんご自身、江戸以降の自己表現の強い焼き物は好みではないそうです。中世の壺、東南アジアの古陶、そして縄文晩期の精神性に憧れると言います。共通するのは、道具としての無垢な存在でしょうか。自己主張よりも、献身的。しかし芯のある土着的な強度があります。
壺は花を生けたりする実用性もありますが、それ以上に「物体」として純粋性を感じます。造形的であり、彫刻的でもある。実用の食器を作ることにも増して、作り手自身の筋肉を鍛えるアイテムであるでしょう。何より作っていて面白いのです。
今の住空間では、なかなか大きな壺は流通しずらい時代かもしれません。森岡さんにとっても、壺をテーマにした個展は何十年ぶりとのこと。しかし常に大壺を作り、焼き続けています。焼き物屋にとって、やはり壺づくりはロマンがあるのです。
※上記ご紹介の写真は一部売約品を含んでおります。
今回の本題である大壺と甕(かめ)。店内一番の見所です。
中世の貯蔵器の形に通じています。森岡さんご自身、江戸以降の自己表現の強い焼き物は好みではないそうです。中世の壺、東南アジアの古陶、そして縄文晩期の精神性に憧れると言います。共通するのは、道具としての無垢な存在でしょうか。自己主張よりも、献身的。しかし芯のある土着的な強度があります。
壺は花を生けたりする実用性もありますが、それ以上に「物体」として純粋性を感じます。造形的であり、彫刻的でもある。実用の食器を作ることにも増して、作り手自身の筋肉を鍛えるアイテムであるでしょう。何より作っていて面白いのです。
今の住空間では、なかなか大きな壺は流通しずらい時代かもしれません。森岡さんにとっても、壺をテーマにした個展は何十年ぶりとのこと。しかし常に大壺を作り、焼き続けています。焼き物屋にとって、やはり壺づくりはロマンがあるのです。
※上記ご紹介の写真は一部売約品を含んでおります。
森岡成好展 壺中有天
2016年10月15日(土)~23日(日) 会期中無休
営業時間11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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森岡成好 略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2016年 現在、和歌山県にて制作
by sora_hikari | 2016-10-20 18:05 | 森岡成好 展