2016年 10月 02日
「打田翠展 ヴィーナスの果実」 RAKU tableau
「打田翠展 ヴィーナスの果実」の2日目。本日で打田さんの在廊は一旦終了になります。次回は最終日の10/9にいらっしゃいます。
今回の個展では、楽焼きの作品が多く出品されています。
楽焼とは、狭義に千利休と長次郎に端を発する伝来の楽家による茶陶を言う場合と、広義に低下度焼成の趣味領域の陶芸迄を指す場合がありますが、打田さんは技法的な面に於いて楽焼きを用いています。
打田さんの場合、金属粉を粘土に練り込んだ後に、ろくろを使わず手捻りやタタラによって滑らな形に成形します。約1000度の窯で焼成後、まだ熱いうちに引き出して炭化・急冷させることで、ひとつひとつ変化のある質感が表れるのです。そのモダンな姿を指して「RAKU」シリーズと呼称しています。
時に楽焼きは、その貫入の変化が急激で、誇張され過ぎた表情になる場合がありますが、打田さんのRAKUは、マットな質感をまとい、その変化が閉じ込められた静と動が併存する特徴を有しています。
写真でご紹介するのは、RAKUのプレート。矩形や丸型のフラットな板皿です。平面ゆえに、視覚的な印象がよく表れており、立体造形ながら絵画的な楽しみ方ができるでしょう。
是を以て、RAKUのタブローとして捉えて頂くのも良いかと思います。
今回の個展では、楽焼きの作品が多く出品されています。
楽焼とは、狭義に千利休と長次郎に端を発する伝来の楽家による茶陶を言う場合と、広義に低下度焼成の趣味領域の陶芸迄を指す場合がありますが、打田さんは技法的な面に於いて楽焼きを用いています。
打田さんの場合、金属粉を粘土に練り込んだ後に、ろくろを使わず手捻りやタタラによって滑らな形に成形します。約1000度の窯で焼成後、まだ熱いうちに引き出して炭化・急冷させることで、ひとつひとつ変化のある質感が表れるのです。そのモダンな姿を指して「RAKU」シリーズと呼称しています。
時に楽焼きは、その貫入の変化が急激で、誇張され過ぎた表情になる場合がありますが、打田さんのRAKUは、マットな質感をまとい、その変化が閉じ込められた静と動が併存する特徴を有しています。
写真でご紹介するのは、RAKUのプレート。矩形や丸型のフラットな板皿です。平面ゆえに、視覚的な印象がよく表れており、立体造形ながら絵画的な楽しみ方ができるでしょう。
是を以て、RAKUのタブローとして捉えて頂くのも良いかと思います。
打田翠展 ヴィーナスの果実
Midori Uchida Venus Fruit
2016年10月1日(土)~9日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
在廊日 10月1日(土)・2日(日)・9日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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打田翠プロフィール
1983年 兵庫県神戸市生まれ
2005年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2007年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 現在 岐阜県瑞浪市にて制作
by sora_hikari | 2016-10-02 19:32 | 打田翠