2016年 09月 07日
「岡モータース展 人生曇りときどき晴れ」 ドラマもの
「 岡モータース展 人生曇りときどき晴れ 」(~9/11まで)を開催中です。明日より会期後半になります。
本日ご紹介するのは、シリーズもの3本。岡さんの実体験含めたドラマ仕立てのストーリーです。
岡さんのキャラクターは、マカロニほうれん荘(古い)のようなナンセンスギャグものが多いかと思いますが、一方で決して嫌みのない人間賛歌だと思います。面白キャラながら、地べたに這いつくばって前を向く。健気で一生懸命なひとたち(車たち)。肩肘張らずに、しょせん人生なんてそんなものと、達観した思いにもなれるのです。
岡モータース・ファンに、りっぱな大人が多いのも、妙に納得できるのです。
本日ご紹介するのは、シリーズもの3本。岡さんの実体験含めたドラマ仕立てのストーリーです。
岡さんのキャラクターは、マカロニほうれん荘(古い)のようなナンセンスギャグものが多いかと思いますが、一方で決して嫌みのない人間賛歌だと思います。面白キャラながら、地べたに這いつくばって前を向く。健気で一生懸命なひとたち(車たち)。肩肘張らずに、しょせん人生なんてそんなものと、達観した思いにもなれるのです。
岡モータース・ファンに、りっぱな大人が多いのも、妙に納得できるのです。
「ドライビングスクール」
阿尾教官
県内屈指の伝統校に長年勤める鬼教官。老若男女問わず容赦なく檄を飛ばす。
彼の講習は誰もが恐怖で涙するが、彼から教わった者は卒業後に事故や違反をほぼ起こさない 。
「ドライビングスクール」
飴谷教官
親切丁寧をモットーに教えている。ただ、柔らかい人あたりと微妙なジョークセンスにより生徒から若干なめられ気味の様子。
落ち着いた雰囲気と寂しげな頭頂のせいで中年だと思われがちだが、実際はまだ30代前半である。
「ドライビングスクール」
田戸さん
おとなしく見えるが頭の中はいつもせわしなく、緊張するとすぐパニックになってしまう癖がある。ちなみに適性診断は1Eだった。
最初は阿尾教官に教えられていたのだが、極度の緊張で操作を誤りあわや大事故になりかける。
スクールの教官の誰もが担当したがらない中、飴谷が田戸を教える事になった。
田戸がどんなに恐ろしい運転をしても大声を出さず「おっとっとあぶないあぶない」等、極力コミカルに接し、時にはダジャレを挟みながらどうにか落ち着いて運転できるよう に試みた。ヘレンケラーを教えるサリバン先生のように粘り強く指導した結果、ガチガチだった田戸の運転は次第にスムーズになっていった。
緊張の仮免試験の日。合格発表で自分の番号が点灯した瞬間大声で「やったーー!」と叫び、嬉しさのあまり隣に居たたいして知らないヤンキーの子にハイタッチして大喜びし、親指を立てて微笑む飴谷教官に派手に抱きついたのだった。
「ドライビングスクール」
角田君
オールドスタイルな平成ヤンキー。高校卒業後はすぐ就職するので一足早く免許を取りに来た。最初飴谷教官が担当だったが遠回しに駄目出しされる感じが癇に障りすこぶる悪い態度で接してしまう。
その後鬼の阿尾教官に変わられ状況は一変。地獄のような車内でそうとう鍛えられる事となった。そして仮免試験の日、見事合格した角田にいつも厳しい阿尾教官が缶コーヒー を手渡しながら「おめでとう」と背中を叩いてきた。その瞬間角田は今までの教官による恐ろしいひとときは今日の合格のためだったのかと気づいたのだった。
「漫才師」
とある深夜バラエティ番組内で女芸人嫌いな男芸人と男芸人嫌いの女芸人が罰ゲームでむりやりコンビを組まされてしまった。それも漫才大賞で優勝しなかったら芸人を辞めないといけないという過酷な条件付。いがみ合う二人ははたして笑いの渦を呼ぶことが できるのだろうか...
三園二郎
学生時代、学校では地味で目立たなかったが深夜ラジオ界では面白いと有名なハガキ職人だった。お笑いの世界に憧れ養成所に入り何人もの同期とコンビを組むもうまくいかず、ピン芸人となる。ブスネタや自虐でばかり笑いを取ろうとする女芸人が嫌いでいつも冷ややかな目で見ている。
松井美紗子
小さい頃から容姿を理由にゴリラ松井のあだ名で男子からいじめられていた。高校生になり今までの状況を脱しようと思い切ってひょうきんに振る舞ってみたところ思いの外受け入れられ、そこそこ楽しい学生生活を送れるようになった。進路で悩んでいる時に自分を救った笑いを極めてみたいと考える ようになり卒業後すぐに養成所に入る。さっそく同期の女の子とコンビを組みいつもの自虐で笑いを誘った。しかし自分の容姿を笑うネタを繰り返すうちにどこか虚しさを感じてきてしまう。コンビを解消しピン芸人となりだんだん活躍の場が広がっていく中、本当の笑いとは何なのか悩む美紗子だった。
クレーム爺さん
三園のアパートの隣人。壁が薄いので練習の声が丸聞こえ。どうにも我慢の限界で隣に怒鳴り込みに行き、二人を平謝りさせる。最初は隣から聞こえてくる漫才が下手くそでイライラしていたが練習を重ねるたびだんだん話が面白くなっていき最近は壁に耳をつけて聞き入るようになる。テレビでたまたま漫才大賞に出場することを知り、 第一のファンとして来場者票の一票を入れるべく大会の会場に向かうのだった。
「念仏トリオ」
仏教高校で出会った三人組はひょんな事からラップグループを結成し活動する事に。デビュー曲「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」がローカルラジオ局(ナック5)で流れた事で話題となり、地元を中心に人気を呼ぶ事となる。
碗田玖人
仏教高校の一年生。勉強はできないが頭の回転は速く口が達者。言い合いになってもすぐ頓知で丸め込んでしまう。あだ名はワンキュー。ある日たいして仲良くない同級生とバス停で一緒になり、二人きりでの無言に堪えられない玖人は同級生が片耳から垂らしたイヤホンを見て「何聴いてんの?」と声をかけた。「え?音楽好きなの?邦楽?洋楽?」と思いの外反応され内心「どうしよう、最近聴いたのパーフェクトヒューマンぐらいだよ..」と焦っていたら、「俺最近この人にハマってんだ」とイヤホンを渡してきた。「イヤホンかぁ、返すときに耳垢付いてたら空気悪くなるな~」としぶしぶ耳にはめると、イヤホンからは木魚のようなリズムにのせて読経のよう な歌が流れてきた。良さはいまいちわからないものの妙に後引く不思議な曲だった。「これなに?」と食いぎみに聞くと同級生は「興味ある?だったら今度貸すわ」と嬉しそうに答えた。これをきっかけに玖人はこの同級生と仲良くなり、のちに二人はラップグループを結成する事になるのだった。
宇田川丸尾
同級生から教科書に載っていたマルコムxに似ていた事からマルコメxと呼ばれている。一人の時はいつも叔父から入学祝いにもらったboseのイヤホンで音楽やラジオを聴いている。音楽好きの父と叔父の影響で小さい頃からいろんな音楽に興味を持つ。特に叔父が持ってきたブータンの読経のCDはお気に入りで何度も繰り返し聴いた。そんなある日ラジオから突如ブータンの読経に似た音楽が流れてきた。思わず耳をそばだてて聞いているとそれはブータンの読経ではなくラップ音楽だった。不思議な共通性を見つけてから丸尾はラップ音楽にのめり込んでいくのだった。
北条麻子
グループの紅一点。経験=修行という持論を持ち、歳の割になにかと経験豊富。そのアグレッシブさはアマゾネスとあだ名がつくほど。ショッキングピンクに染めた坊主頭は学校では校則違反なので地味なカツラを被っている。なので学校の外では誰も彼女だと気づかない。調子のいいワンキューとはいつも些細な事で口喧嘩をしている。
宇都健
オーディオ専門店に勤めるオーディオマニア。宇田川の母は健の妹で、宇田川の父とも仲が良いので昔からよく家に遊びにくる。オーディオ好きをこじらせすぎて常になんらかのオーディオ機器を所持している。
そんな仕事で培った知識と技術を見込まれ、念仏トリオのDJとして招かれる事に。甥っ子のためだから仕方ないな~といいながらも実際内心は超がつくほどノリノリである。
岡モータース展 人生曇りときどき晴れ
2016年 9月3日(土)~11日(日)
営業時間 11時~18時
次回作家在廊日 9月10日(土)・11日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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岡 歩(おか あゆみ) プロフィール
1986年 和歌山県生まれ
2006年 常滑市陶芸研究所修了
2009年 モータスを作り始める
2016年 現在、愛知県常滑市在住
by sora_hikari | 2016-09-07 23:11 | 岡モータース2016