2016年 07月 14日
「 佃 眞吾展 我谷木工・林竜人さんを偲ぶ 」 こだわり
「 佃 眞吾展 ~我谷木工・林竜人さんを偲ぶ~ 」(~7/18日(月・祝)迄)を開催中です。
我谷盆のような素朴な木器とは違った端正な造りの盆や盤です。このような二極にある木の器を同時に作れるのが佃さんの幅の広さでしょう。盆のような平面的な作品であっても、ペーパー仕上げをしていません。鑿(のみ)と鉋(かんな)による仕上げ。そちらの方が木の艶が活き、使い込んでも良い育ち方をするからです。もちろん仕上げをごまかせない分、高度な技術が必要になります。
佃さんの仕事で拘ることは何かを尋ねました。それは何よりも良い素材を使うこと。料理と同じように、いくら調理が上手くとも、素材が良くなければ美味しくならないのと同じように、木の仕事も素材が良くなければいい作品にはならない。特に木器は素材そのものが表に出易いために、まず良質な素材ありきなのです。
適当な素材を使ってしまうと適当なものしか造らなくなる。しかし、一流の素材を使えば、小皿一枚でも大切に心を籠めて作る。独立まもない経済的な余裕がない頃から、素材は贅沢なものを選んできました。それが職人時代から木の事を厳しく学び、木に拘ってきた佃さんの基本姿勢なのです。

神代欅木瓜盤 幅380 奥行325 高さ15mm

欅木瓜盤 幅380 奥行325 高さ15mm

欅入隅皿(大) 幅300 奥行160 高さ10mm
赤杉隅皿(大) 幅300 奥行160 高さ10mm

欅入隅皿(小) 幅180 奥行160 高さ10mm
赤杉隅皿(小) 幅180 奥行160 高さ10mm

神代欅 日ノ丸盆 径370 高さ15mm

欅 日ノ丸盆 径370 高さ15mm

欅 日ノ丸盆(小) 径270 高さ10mm

栗十二角盆 径260 高さ10mm

欅輪花盆(拭漆)六弁 幅200 奥行200 高さ35mm

神代楡輪花盆(四弁) 幅210 奥行210 高さ35mm

欅八角茶托 拭漆 幅110 奥行110 高さ15mm
栗茶托 木地 幅115 奥行115 高さ15mm

神代欅 日ノ丸膳 径420 高さ120mm
我谷盆のような素朴な木器とは違った端正な造りの盆や盤です。このような二極にある木の器を同時に作れるのが佃さんの幅の広さでしょう。盆のような平面的な作品であっても、ペーパー仕上げをしていません。鑿(のみ)と鉋(かんな)による仕上げ。そちらの方が木の艶が活き、使い込んでも良い育ち方をするからです。もちろん仕上げをごまかせない分、高度な技術が必要になります。
佃さんの仕事で拘ることは何かを尋ねました。それは何よりも良い素材を使うこと。料理と同じように、いくら調理が上手くとも、素材が良くなければ美味しくならないのと同じように、木の仕事も素材が良くなければいい作品にはならない。特に木器は素材そのものが表に出易いために、まず良質な素材ありきなのです。
適当な素材を使ってしまうと適当なものしか造らなくなる。しかし、一流の素材を使えば、小皿一枚でも大切に心を籠めて作る。独立まもない経済的な余裕がない頃から、素材は贅沢なものを選んできました。それが職人時代から木の事を厳しく学び、木に拘ってきた佃さんの基本姿勢なのです。



赤杉隅皿(大) 幅300 奥行160 高さ10mm

赤杉隅皿(小) 幅180 奥行160 高さ10mm







栗茶托 木地 幅115 奥行115 高さ15mm

佃 眞吾展 ~我谷木工・林竜人さんを偲ぶ~
2016年7月9日(土)~18日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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佃 眞吾(つくだ・しんご) 経歴
1967年 滋賀県長浜市生まれ
1990年 京都にて家具職人として働く
1992年 職人の傍ら「黒田乾吉木工塾」に通い木漆一貫仕事を学ぶ
1995年 京都 井口木工所にて家具・指物職人として働く
2004年 京都市梅ヶ畑にて独立
2015年 現在、同地にて制作。国画会工芸部会員
林 竜人(はやし・たつんど) 経歴
昭和七年生れ 平成三年没
石川県大聖寺出身
by sora_hikari | 2016-07-14 18:15 | 佃眞吾展