「 三笘修展 中国陶磁憧憬 」 開催のお知らせ

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6月25日(土)から7月4日(月)に開催する「 三笘修展 ~中国陶磁憧憬~ 」 のお知らせです。

三笘修(みとま おさむ)さんは、大分県の山間にある小さな村で器を作っています。三笘さんの器の印象はとても静かです。その理由は三笘さんの器の作り方にあります。スライスした粘土を石膏型に内側から押し当てて形を作っていく方法です。ろくろ挽きのように動的な流れを出すのではなく、内へ内へ向かって作り込んでいます。釉薬となる木灰も周辺で調達できるものを地道に使い、少ない因子の組み合わせで自分らしい器にしていきます。決して欲張らず派手な方には向かいません。こうした三笘さんのこつこつとした器づくりの姿勢が、その静かさに繋がっているのです。

ここ数年、三笘さんは台湾や中国で展示会を開催することが多くなってきました。端正な造りに侘びた質感の茶器が、現地の中国茶器とは違った視点で評価されているのです。以前は自作に古典の様式を前面に出すことなく、どちらかと言えば無国籍なスタイルでしたが、こういう経験を通して中国文化に触れ、あらためて中国や周辺国の古典様式への憧れが強くなっているそうです。

今回、青磁・白磁・黒釉・灰釉など中国の古い器に通じる形や色を意識したうつわをご覧いただけます。それは高貴な階級に向けた華美な器ではなく、民衆のために造られた素朴な姿をしています。底流に古典を取り込みながらも、三笘さんが咀嚼した独特の世界観にきっと目が留まることでしょう。梅雨入りの季節となりますが、しっとりとした庭木と共に美しい器をどうぞご覧ください。  店主

三笘修プロフィール
1973年 大分県生まれ
1996年 東京学芸大卒業
1997年 陶芸家・寄神宗美氏に師事。京都、信楽にて陶芸を学ぶ
2001年 愛知県常滑市にて独立
2007年 大分県日田市に移住
2016年 現在、大分県日田市にて製作


三笘 修 展 ~中国陶磁憧憬~
2016年6月25日(土)~7月4日(月)6/27(月)繰り上げ終了
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 6月25日(土)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2016-06-21 19:28 | 三笘修展2016

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