「 森岡希世子展 光の呼吸 」 開催のお知らせ

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5/28(土)~6/6(月)に開催する「 森岡希世子展 光の呼吸 」のお知らせです。

森岡希世子さんは今春、金沢美術工芸大学の博士課程を修了しました。卒業したばかりの新人作家?いやいや、ろくろ師、伝統工芸士、賞歴も数々お持ちの経験豊富なベテランなのです。しかし学歴だけ見れば、中学卒業からいきなり博士課程修了という一気のジャンプ。ユニークな経歴の持ち主ではあります。

小学生から始めた女子サッカー。今でも社会人サッカーを続けており、大切なライフワークになっています。一方、陶芸との出会いは20歳の時にデンマークの美術国民学校に留学した際の経験がきっかけになっています。帰国後、九谷技術研修所を経て、窯元でろくろ師、陶造型作家助手、九谷焼技術者自立支援工房職員を歴任、そして2013年から大学院の博士課程へ進みました。

本展のタイトルである「光の呼吸」とは、ご自身で名付けた透光性磁土を使った白磁シリーズです。ろくろ成形の限界まで薄挽きされた器体。さらに表面を研磨することで光沢を出し、1300度もの高温で焼成した白磁。文字通り光をも透かしてしまう程の器ですが、技術検査で証明された堅牢さを持ち、実用性も十分です。花器、碗、鉢、酒器、茶器など、森岡さんが作るのは、あくまで日常で使うための器です。普段の暮らしの中に置かれながら、神々しいまでの気高さ。少し背筋を正すような凛とした空気をもたらしてくれる事でしょう。

今回、大学院で研鑽を重ねた白の「光の呼吸」シリーズをはじめ、炭化焼成による「透雲」のグレーのグラデーションの美しいシリーズもご覧頂けます。その経歴から生き方も技術も究める人であることに間違いありませんが、今回はその人生の行間に見える人間性もあぶり出せればと思っています。 店主

森岡希世子プロフィール
1974年 石川県金沢市生まれ
1994年 デンマーク王国 Holbek美術国民学校 留学
1999年 石川県立九谷技術研修所 修了
1999~2004年 石川県の窯元にてろくろ師として働く
2006~2009年 茨城県笠間市 伊藤アトリエ助手
2009~2013年 九谷技術者自立支援工房にて職員
2012年 伝統工芸士認定(九谷焼成形部門)
2016年 金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 博士課程 修了


森岡希世子展 ~光の呼吸~
2016年5月28日(土)~6月6日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
作家在廊日 5月28日(土)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2016-05-24 17:40 | 森岡希世子 展

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