2016年 05月 09日
「 山本亮平・ゆき展 淡き青 」 開催のお知らせ
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5月14日(土)~23日(月)に開催する「 山本亮平・ゆき展 淡き青 」 のお知らせです。
佐賀県有田町の山本亮平さんと山本ゆきさんご夫妻による展示会です。お二人とも有田窯業大学で学んだ間柄。ご主人の亮平さんは従来より作家として活動を続けていますが、奥様のゆきさんは大学卒業後、絵付け師として窯元に勤め、お子様が産まれてから暫く休業されていました。今回はご両名で発表する初めての展示会となります。
有田で1616年(江戸初期)に日本で初めて磁器焼成が実現してから今年は400年の節目にあたります。その完成も間もない頃の磁器を、骨董の世界では「初期伊万里」と呼び、不完全ながらも素朴で叙情的な姿が美しく、多くの愛好家を持っています。
山本さんご夫妻が作る器は、そんな草創期の磁器を彷彿させる白磁や染付です。当時使われた原料となる石を掘り、砕いて土や釉薬に使い、薪窯で焼く。当時の陶工たちが使った材料や方法に倣うことで、その姿に近い風合いを求めているのです。初期伊万里の途切れそうな染付の線も、実際に良く見れば、決して技量が劣るのではなく、敢えて掠れた線を確信的に描いていたことに気付くそうです。当時、中国から伝わってきた絵柄をそのまま写すのではなく、当時の陶工たちが儚い絵として日本的な美意識に調整していたのです。
ちょうど400年前の唐津の終わりと伊万里の始まりは、知れば知る程エキサイティングな境目です。今回の展示会では、白磁、染付、唐津、朝鮮ものが並びます。特に山本ご夫妻による儚い線、厚みのある濃みの染付の筆致にご注目ください。きっと日本人の感性に届く「淡き青」をお愉しみ頂けることと思います。店主
山本亮平プロフィール
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2016年 佐賀県有田町にて制作
山本ゆきプロフィール
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2016年 佐賀県有田町にて制作
山本亮平・ゆき展 ~淡き青~
2016年5月14日(土)~23日(月) 会期中無休
営業時間 11時~18時
在廊日 5月14日(土)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
※会期中、東京・神楽坂の「さいめ」にて、山本さんの器を使ってお酒をお愉しみ頂けます。
野菜とお燗のお店 「さいめ」 (Facebook)
東京都新宿区納戸町33 平野ビル1階
電話 090-9813-9980
最寄駅 牛込神楽坂(大江戸線)
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by sora_hikari | 2016-05-09 10:00 | 山本亮平・ゆき