2016年 04月 17日
「藤田佳三展 京の雅陶」 赤絵

「 藤田佳三展 ~京の雅陶~ 」 (~4/25迄)の2日目。明日4/18(月)まで藤田さんが在廊致します。
藤田さんの器を代表する赤絵の仕事。粉引の柔らかな白に、赤いリズミカルな細い線と点描の緑のアクセントが印象的です。この線の伸びやかさは、「つけたて」と呼ばれる、下書き無しで運筆にまかせ、器胎に直接絵を描くことで生まれます。花鳥文、唐草文など吉祥柄をお得意とされています。
赤絵は元々中国から伝わったものですが、明の時代に作られた「呉須赤絵」と呼ばれるかなり絵を描き込んだものよりも、時代を遡った宋時代の「宋赤絵」という、赤絵の先駆となる頃の素朴な絵柄が好みだと聞きました。藤田さんの絵付けが日常に近いのは、技巧を見せつけようつする絵ではなく、余白を活かした素朴な美しさを意識しているからなのです。
藤田佳三展 ~京の雅陶~
2016年 4月16日(土)~25日(月)
営業時間 11時~18時
作家在廊日 4月16日(土)・17日(日)・18日(月)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図
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藤田佳三プロフィール
1963年 京都市生まれ
1982年 京都市銅駝美術工芸高校修了
1986年 京都芸術短期大学陶芸専攻科修了
1987年 小川文斎氏に師事
1988年 走泥社・林秀行氏に師事
1990年 兵庫県丹波立杭にて修行
1993年 京都府亀岡市にて独立開窯
2016年 現在、同地にて制作
by sora_hikari | 2016-04-17 20:43 | 藤田佳三 展